第24話

023
521
2025/08/25 10:00 更新
kaname side
昔から病弱だった。
何かしら病気があった。
doctor .
かなめくん、最近眠れてるか?
kaname
えと、いいえ、寝なきゃってわかってるのに、眠れなくて…
doctor .
結構前から話してたけど、不眠症だな。
薬出すから1週間飲んでみて
kaname
わかりました、























parent .
はぁー、なんで家事やってくれないわけ?
parent .
こっちはかなめを病院に連れてってんのにやってくれたっていいのにさぁー

parent .
なら言ってくれよ、言ったらやるし

parent .
言われるまでやらないの?家事なんて最初に振り分けたはずなのに

parent .
仕事で疲れて帰ってきてんだよ、時間ない時も多いしな

parent .
私だって仕事から帰ってきたりかなめを病院まで連れたり学校の送り迎えもしてんだから!!

parent .
生活費とかは俺だろ?俺が夜まで働かねぇとお前らは生活できないだろ?

parent .
かなめの入院費出してるの私だし、教育も私でしょ!?家事だって全部私がやってるじゃない

毎日扉の向こうでは喧嘩の声がしていた。
その喧嘩を聞く度、俺は消えたい。
その気持ちが積っていくばかりだった。
それも夜の遅い時間まで続く。
喧嘩が終わっても俺の気持ちは落ち着かないから
眠ることも日に日に出来なくなっていった。

doctor .
もう1段階強くしてみるからまた1週間続けてみて

病院の診察が終わると母親の溜め息が
分かりやすく耳に入ってきて
俺は苦しくなっていった。

そんな日が続くと学校でも居場所を失った。
家の状況が少しバレてしまったこと。
俺の病気が知れ渡ってしまったこと。
暴力とかの虐めは受けなかったけど、
常に会話に入れてくれない。
省られているそれが空気で分かった。

ずっと担当してくれてた医者と2人だけで
話す機会があった。
だから全部話してみた。
doctor .
...かなめくん、精神科に行ってみるか、?
kaname
精神科、?
doctor .
そう、かなめくんの場合精神病があると考えてる
doctor .
だから診てもらって休んできた方がいい

そこで初めてARKHEと会った。
お互いその時は顔を知らなかったけど。

ARKHE
...…   ペコッ

会釈してくれたから俺もお辞儀をして
その日は精神科に診てもらい、1日が終わった。
あれから大学を卒業して
精神科の病院に着いた時に、ARKHEと再会した。

kaname
初めてまして、?
ARKHE
初めましてだっけ?見覚えあるような気がするんだが、
kaname
んー……あっ!
ARKHE
あ!〇〇の病院にいたやつ!
kaname
〇〇病院の子!

この会話があったおかげで俺らはお互いの過去を
知るのは早かった気がする。
ARKHEはもちろん、れむ、しゃるろ、しの、うるみや
に会った時からもう俺の黒は白になってたのかもね。
5人に会ってからは自然と笑える時間は多くなって、
昔に囚われることも少なくなった。

   俺たちを逢わせてくれてありがとう。

七海弥
七海弥
『 俺たちを逢わせてくれてありがとう。 』

プリ小説オーディオドラマ