数日後
誰もいない山の中で時透さんを待って、夜明けに時透さんと会う。夜が明けたら時透さんと別れて、また時透さんを待つ、そんな生活。
ギュッ…((抱
暗いところで時透さんのことを待つ生活は、今までと変わらないのだけど、時透さんと一緒にいる時間が少し減ったのが寂しい。
逃げるもなにも、私には時透さんしかいないのに…
時透さんは私がいなくても生きていける。時透さんは鬼殺隊の柱で、強くて優しい人だから、女の人を見つけようと思えばすぐ出来る。
でも時透さんがいなきゃ私本当に生きていけない…
時透さんが私に髪飾りをくれた。彼岸花の絵が描いてあって綺麗だった。
その日はこれで時透さんと別れた。寂しいけど、仕方ない…
いつかまた一緒に暮らせるはずだから…
--数日後--
この日も時透さんを待っていた。
だけど時透さんじゃない誰かの足音がこっちに近づいてきた。
怖い…
刀を持ってこっちを見ていた。
誰?鬼殺隊?
この人、、稀血なんだ…
特に強い
頭がふわふわする
ガシャ…
激しい音を立てて、刀と刀がぶつかった。
時透さん…助けてくれたんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!