--次の日--
時透さんに捨てられた
今の私は好きじゃないって…
どこが嫌いなのか、いつから私のこと好きじゃなくなったのか、全くわからない。
時透さんがいなくなったら私は誰も頼れない。
いつの間にか胡蝶さんと悲鳴嶼さんが入ってきていた。
二人は刀を持って私に近づいてきた。
グシャ…((斬
痛い…
また拷問される。もう何のために耐えてるのか分からないのに…
時透さんは私を嫌いなんだから、私はもう生きる価値なんてない。
私の生きている意味がない。
グシャッ…グサッ…((
そうは言ってもわざと痛いように刺してくる。
胡蝶さんは刀を私から引き抜いて言った。
時透さんは私を好きじゃない。
なら私はもう生きる価値なんてない…
胡蝶さんは小さな瓶を取り出して、蓋を開けた。
口の中に謎の液体を入れられた。
口の中と喉が痺れて痛かった。でもどれだけ暴れても、柱の人が私を押さえているから動けなかった。
時透さんは私たちの方に来て、胡蝶さんから瓶を奪った。
でももう意識が朦朧としてきて、何にも分からなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!