手紙に書かれていた4つのルールを読み終えたあと、
リビングにはしばらく静かな余韻が残っていた。
TAKIはソファの背もたれに軽く手を置きながら、
まだ少しそわそわしている。
その言葉に、全員の表情が変わる。
スタッフが白い箱を持ってくる。
中には、厚みのあるカードが二種類入っていた。
一つは、薄い桜色のカード。
もう一つは、薄いグレーのカード。
変な胸騒ぎがして、少し肩に力が入ってしまう。
TAKIの表情から、さっきまでの明るさが少し消えた。
あなたの下の名前は、薄いグレーのカードを見ていた。
この番組に参加すると決めた時、
自分でもまだどこか実感がなかった。
楽曲提供者として関わっていた番組に、
まさか参加者として入るなんて。
しかもここには、&TEAMがいて、
後輩である放課後シロップがいる。
もうすでに、簡単な旅ではなくなっている。
それでも、置いてきた青春を取り戻すこと。
その言葉が、まだ胸に残っていた。
テーブルの横に、木製の小さな投函箱が置かれ、
それ見た瞬間、全員の表情が引き締まっていった。






















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。