side : 💙
実は、俺は昔虐待を受けていた。
その証拠に、高校卒業後すぐに家を出て、
こうしてデビューして数年経った今でも、
俺の背中にはタバコを押し付けられた痕や痣がある。
だから、撮影で脱ぐときとかは、
いつも誰かにコンシーラーで隠してもらってる。
俺が家を出てからは連絡も取ってないし、
今はこうして幸せに暮らしてるからいいけどね。
撮影を終えて、荷物をまとめる。
トイレから出てみんなが待つ車に向かってる途中、
後ろから足音が近づいてきて、腕を掴まれる。
そこに居たのは、紛れもなく俺の母親。
もう二度と会うことなんてないと思ってたのに。
爪が食い込むくらい強く腕を引かれて、
駐車場の端に停めてあった車に乗せられる。
そう言って引っ張られた腕に、
吸っていたタバコが近づく。
ぎゅっと目を閉じたその時...
ガチャッ!!
目の前で2人が取り押さえられて、
俺も降りようとするけど、
あの頃がフラッシュバックしてて、
恐怖で足が震えて倒れそうになる。
まちゅに支えられながら送迎車に乗る。
勝手に溢れてきた涙を拭ってくれる。
閑也がずっと抱きしめてくれてて、
まちゅが震える手をずっと握ってくれてた。
その日はまちゅが泊めてくれて、
次の日からもみんなから離れるのが怖くなっちゃって。
だけどみんなずっと傍に居てくれて甘やかしてくれた。
そのお陰で俺はもう平気になったけど、
みんなが1人にさせたくないって過保護になっちゃった。
この過保護はいつまで続くんだろ...
だけど、こんなに守ってくれてるならもう安心だな。

リクエストありがとうございました😌☘️













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。