第4話

あなたの夜が明けるまで(リリィシリーズ)
131
2023/02/24 12:40
あなたの夜が明けるまで/傘村トータ 様
明けない夜のリリィ/傘村トータ 様
おはよう、僕の歌姫/傘村トータ 様
おはよう、僕の歌姫 happyendver,/傘村トータ 様
願わくば彼らに夜明けを/傘村トータ 様
(トータさんのサブチャンネルにあったものです!
あなたの夜が明けるまで×明けない夜のリリィ)
全部の曲の最後らへんだけで、おばみつ(前話参照)のその後をやろうと思います!
番外編的な感じです。


(すんごい長いけど覚悟してね!)
隅(作者)
それではお楽しみくーださい!
あなたの夜が明けるまで(蜜璃視点)
伊黒小芭内
甘露寺。
伊黒小芭内
俺ももう死ぬ。君は独りじゃない。
甘露寺蜜璃
(知ってるよ。知ってるのよ、そんなこと。)
でも、
甘露寺蜜璃
伊黒さんが死んで言い分けないじゃない!
どうしても受け入れられなかった。

自分の命を失うのはそれほど惜しくなかった。でも、大切な人が、それこそ自分をかばって死んだら…
甘露寺蜜璃
またいつか、また会えたら。
甘露寺蜜璃
私のこと、お嫁さんにしてくれる?
ボロボロと涙がこぼれる。
甘露寺蜜璃
明るい日の光の下で、私を探してくれる?
伊黒小芭内
勿論だ。
伊黒小芭内
君が俺でいいと言うのなら__
伊黒小芭内
今度は明けない夜を君に見せる。
甘露寺蜜璃
ありッがとうッ(グスン
私を選んでくれて。
助けてくれて。
明けない夜はないと教えてくれて。
言葉にならない想いが次々に溢れ出す。
それでもなんとか一言だけ言い切る
甘露寺蜜璃
あなたを、忘れないよ
伊黒小芭内
嗚呼、次こそは死なせない。必ず守る_____
明けない夜のリリィ(小芭内視点)
伊黒小芭内
(甘露寺、どうか許してくれ、)
と心の中で呟く。
伊黒小芭内
(俺はとっくによるに呑まれてしまった。君と、もう、話せないかもしれない。)
伊黒小芭内
(お互いの幸せを、未来を願ってたあの頃に戻れないんだ。)
伊黒小芭内
甘露寺。どうして、手を伸ばして、俺の頬を撫でているんだ…君も致命傷なのに
虚ろな目で君は答える。
甘露寺蜜璃
明けない夜はないって、無惨を倒して証明してくれて、ありがとう、
そう言った。泣きながら、訴えた。
そして、俺の涙をぬぐった。
伊黒小芭内
(俺の方こそ君に感謝したいことばかりだ、甘露寺。)
伊黒小芭内
俺はいつも君に救われていた。だからもう泣かないでくれ。もう十分だ。
君の顔を見れないのは悲しいけれど。
伊黒小芭内
その代わり__来世でまた会おう。
甘露寺蜜璃
勿論、絶対にあなたを忘れない………
おはよう、僕の歌姫(小芭内視点)
嗚呼、空が明るくなってきている気がする。
そろそろ朝なのか?だとすれば、無惨を倒して安心して逝ける。
伊黒小芭内
安心しろ、甘露寺。無惨は倒した。勝った。
今は、失明してしまって君の顔をまともに見ることも、空の青さを感じることもできなくなってしまった。
ああ、空と言えば青いものなんだな、
見えないけど、君が泣いているのが分かる。
そして、いいことを思い付いた。
伊黒小芭内
甘露寺、君と話したいことがある。
伊黒小芭内
少し、いいか?
甘露寺蜜璃
うん、ありがとう、伊黒さん…
(黄泉の国)
伊黒小芭内
(なにか大切なことがあった気がする、なんにも思い出せない)
いいや、
伊黒小芭内
きっとなにもないはずだ、忘れるくらいなのだから。
そこで目の前に懐かしい人がたっていることに気づく。
周りが明るい。朝か?
伊黒小芭内
おはよう、
甘露寺蜜璃
おはよう。
そういえば
伊黒小芭内
君の名前は、?
 
甘露寺蜜璃
甘露寺、蜜璃。 
伊黒小芭内
な、に?
甘露寺蜜璃
蜜璃。
伊黒小芭内
そうか、
伊黒小芭内
きれいな名前だ。
伊黒小芭内
(甘い蜜に、瑠璃、か。)
伊黒小芭内
ねぇ、蜜璃?
甘露寺蜜璃
なに?
伊黒小芭内
君は………(思い出せない)えっと、
甘露寺蜜璃
私は、
甘露寺蜜璃
あなたが好きよ。
その言葉を合図にせきをきったように2人して涙が溢れた_____
おはよう、僕の歌姫happyendver,(蜜璃視点)

(おはよう、僕の歌姫の続き)
伊黒小芭内
ああ、君、どうか、許してくれ。
伊黒小芭内
俺はとっくによるに呑まれてしまったみたいだから。
そんな悲しいことをあなたはいう。
伊黒小芭内
(名前も忘れた君に俺を捨ててどこかへ行けなんて言えるはずがないから。)
突然、突き刺すような光に照らされてきっとビックリしたでしょう。
甘露寺蜜璃
早く起きて、お願い、、目を覚まして!
甘露寺蜜璃
(あなたはいつも私を助けてくれた。沢山のことを教えてくれた)
だから
甘露寺蜜璃
(私もあなたを助けたいの。)
伊黒小芭内
パチッ(目を覚ます)
甘露寺蜜璃
……よかった。
甘露寺蜜璃
明けない夜はなかったぁ……
甘露寺蜜璃
ポロポロ😭
私はあなたのまぶたに触れる。
甘露寺蜜璃
あなたを、信じてたよ……
伊黒小芭内
蜜璃、(勝手に口が開く)
甘露寺蜜璃
な、に?
伊黒小芭内
蜜璃、!?
伊黒小芭内
そうか、蜜璃は君の名前か?
甘露寺蜜璃
うん、
伊黒小芭内
ねえ、蜜璃
甘露寺蜜璃
なぁに?
伊黒小芭内
もしかして、おこってるか?
甘露寺蜜璃
……あなたはバカね😭
願わくば彼らに夜明けを(番外編の番外編です!)
NO視点
甘露寺蜜璃
あなたを、忘れないよ
蜜璃はそう言っていた。
もう俺はそれしか覚えていない。
その記憶しか俺にはない。
だからその名前だけを、笑顔をみるために叫ぶ。
伊黒小芭内
蜜璃!
甘露寺蜜璃
(、、?)
当然彼女からの返事はない。
そんなことには構うもんかと必死に叫ぶ。
伊黒小芭内
ねえ、
甘露寺蜜璃
 
伊黒小芭内
きみはどこにいる?
伊黒小芭内
蜜璃?
甘露寺蜜璃
(ああ、かれが、小芭内さんが私を呼んでくれている)
だけど、返事はできない
伊黒小芭内
蜜璃!!
声は出せないけれど。
甘露寺蜜璃
ここにいるよ、、。
そのあともあなたがわたしを呼び続ける声が聞こえた。
でも、私はそのまま意識を手放した___
隅(作者)
ほんとは全編でやりたかった…でも、文字数番外編だけでも2000近くいったから今やってよかったのかも、
隅(作者)
おばみついいね…。
解説~~
隅(作者)
一応、解説つけます!
あなたの夜が明けるまで
隅(作者)
は、前作に加筆修正した感じで、特に変わんないと思います(?)
明けない夜のリリィ
隅(作者)
は、最後の呼び掛けが無い曲なので、最後らへんを書きました
隅(作者)
無惨と戦っている最中~2人の最期
です。
おはよう、僕の歌姫
隅(作者)
は、2人の最期~天国です。
隅(作者)
この物語では、小芭内が天国で記憶をなくすことになっています。
おはよう、僕の歌姫happyendver,
隅(作者)
は、蜜璃視点で
おはよう、僕の歌姫編
の後に記憶を取り戻す描写です。
願わくば彼らに夜明けを
隅(作者)
は、
明けない夜のリリィ×あなたの夜が明けるまで
で、最後の呼び掛けが微妙に違います。
隅(作者)
その部分だけで、蜜璃が天国で声が出せない、とか、どこか遠くにいる
隅(作者)
といった感じです。
隅(作者)
長くても最後まで読んでくれてありがとうございました✨

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