第36話

Ep.34
682
2024/07/20 02:14 更新
ーkr.sidー
きりやん
シャークん、
シャークん
わかってる
あれから早くも約束の日になってしまった

fallen angel tower堕天使の塔の上で澄んだ空を眺めながら呟いた
今日が " さいご " 



足音がする方に目を向ければ見た事のあるふたりの姿があった
スマイル
ごめん、待たせた
きんとき
ちゃんと来たんだね
互いにぎりぎり声が届く距離から離れようとも近づこうともしない
やっぱりすまいるさんはあっち側だったのかな
きりやん
結局、何を考えたんですか
きりやん
そして結論は?
スマイル
俺らの今後について考えた
スマイル
その結果


























スマイル
俺らは死を選ぶ
きんとき
最期まで一緒にな
2人で微笑み合う影をみると目を逸らしたくなる
  
作り笑いなんてわかるよ
 
 
ふたりが塔の端まで歩いていく
俺はただそれを見つめることしか出来なかった
なんて声をかけたらいいのかも分からず、声をかけた方がいいのかも分からず
ただただ終わりが近づいていた
 





シャークん
おい、お前ら
 

きんときさんは振り向いた
きんとき
、、、なに、恨み?
きんとき
そりゃあ、あるよね
 
きんとき
ごめんね
目を細めながら優しい笑顔を向けてそう言った
その表情はどこかさびしそうで、かなしそうで、ふあんそうで、きょうふさえ見えた
ごめんね、って
ありがとう、って
たすけて、って
 
スマイル
きんとき
きんとき
うん、



───── " またね " ─────













そんな言葉だけを残してふたりの姿は沈んでいった








ーsh.sidー
きりやん
あのさ、





きりやん
俺も、終わりにしたい
シャークん
、、、は?お前それどういう意味だよ
きりやんの口から突然零れた意外な言葉に理解がおいつかない
きりやん
だってさ、
きりやん
俺、人殺しじゃん?
きりやん
いろんな人巻き込んで、いろんな人犠牲にして、自分だけ今ここに立ってる
きりやん
俺はこの世に存在しちゃいけないんだよ
シャークん
そんなことッ
きりやん
事実じゃん
きりやん
俺は母親も、父親も、ぶるーくも、すまいるさんも、シャークんも、
きりやん
みんなみんな俺のせいで巻き込まれて、俺のせいで苦しんだ
きりやん
そして今の俺は知りたかったこと全てを知った
きりやん
ヴァンピを倒すという目的だって果たした
きりやん
じゃあもうやりきったよ
きりやん
ねぇ、俺頑張ったよ?
きりやん
だからさ、もう、
シャークん
馬鹿なんじゃねぇの


つらつらと言葉を並べるきりやんに腹が立って話を遮った
シャークん
俺の誕生日のために帰ってきてくれた父親
シャークん
俺のことをほぼ1人で育ててくれた母親
シャークん
俺のことが大好きで、俺も大好きだった弟
シャークん
危険な手を使ってでも俺の命を救おうと一番に考えてくれたすまいるさん
シャークん
互いの共通の目的を果たすためではあったものの、互いの欠点を補い合ったきりやん
シャークん
俺もきりやんも、同じじゃねぇか
 







シャークん
2人で屑として生きていこうぜ






俺らにはもう、その道しか残されていないから
俺らにはもう、誰もいないから
俺らにはもう、

なんにもないから




きりやん
うん



雲ひとつない空の下、現実世界から逃げ出した俺らは、0から歩んでいく。
あの 15年前 の 記憶 と 現実 。

その 真実 を 暴く 。

彼ら が 動き出す とき 、

それぞれ の 想い と 現実 が ぶつかる 。

大切な もの とは なにか 。

自分 の 存在 とは なにか 。

叶わない 願い も 、

心 を 揺らがす 。

古疵 を 抉られようと  、

自分 を 貫き 最期 まで 闘い 続けろ 。

この 世界 の 全て を 覆い 尽くして いる 存在 を 見つけ 出し 、

自ら の 手 で 終わらせ 、

自ら の 手 で 始めろ 。
 
───── 最後まで自分を見失わなかったお前らは、よくやった ─────
















ぬし
ぬし
一応これにて完結となります!!!
ぬし
ぬし
なかなか不安定で申し訳なかったです。
ぬし
ぬし
感想💬待ってます🙇
※今後、番外編の更新を予定しております。

本編では回収しきれなかった伏線や、登場人物の過去などこの物語をさらに深く読むことが出来るかと思います。

良ければまだまだ見て行ってくださると嬉しいです!
ご愛読ありがとうございました🙇🏻‍♀️⸒⸒

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