※グロテスク表現があります!苦手な方は見ない方がいいです!
目が覚めると、私はベッドに横たわっていた。
これは…自分の部屋?
私、あれから…どうしたんだっけ…?
私の目に映る、心配しつつも安心したような顔。
私の頭には包帯が巻かれ、片目には眼帯がついている。
あの時の記憶はないけれど…相当なケガしたんだな…私…
そうだ…私は知らない人に散々言われて…..それで….
自分であんなことして大丈夫だったなんて…不幸中の幸いかな。
3人は顔を見合わせて頷き合うと、もう一度私を見る。
いつもとは違う、真剣な目で。
ーーあなたの、過去について
私、そんなにわかりやすかったかな….
私の今までを…この3人に話したら…
まだ私の中に躊躇いが残っている…
"あの日"のこと、話しても信じてくれるかわからない…
もしも拒絶されたら…
………
でも…
これ以上隠そうとしても…恐らくもうバレているだろう。
怖いけど…….すごく怖いけど…..

ー私はずっと、独りぼっちだった…
内気で、人と話すのが苦手で…。公の場ではいつも空気みたいな存在だった…
そんな時、話しかけてくれた子がいた。
もう名前も覚えてないけど、明るくて笑顔が素敵だった子なのを覚えてる。
頻繁に話しかけてくれて…。私たちは仲良くなった。
初めて、信頼できる「友達」ができた。
初めて、仲間ができた。
ずっと一人だった私は、それがすごく嬉しくて…この子なら信じれる、頼れる、って思った。
その子の存在が、太陽みたいに眩しくて、輝いていたーーーー。
私はもう1人じゃないんだ。
毎日が楽しくなるんだ!
嬉しすぎて、舞い上がっていたのかもしれない。
そう、確かに毎日が楽しかった。
"あの出来事"が起こるまでは….
その日は、その子に呼び出されて私は学校の屋上に来たの。
私が向かうと、その子は笑顔で振り向いて、
いつもの調子でそう言うと、その子は…
そう言って私が、その子に近づいたその時ーー。
ドンッ!!!!
不意に、誰かに背中を思いっきり押された。
止まろうとしたけど…そこは、工事で柵の一部が無い場所で….
バランスを崩した私は、そのまま……..

何が起きているか、なんて理解できなかった。
ただ、私は今ものすごく危険な状況だってことはわかった……..

私が最後に見たのは…..
今まで見たこともないくらい不敵で、罵るような顔で不気味に笑うその子の姿だったーーーーーー。

あれから、まあ…色々あって私は何とか一命を取り留めた。
それから、その子は◯人未遂で逮捕された。
やっぱり、あの時私を突き落としたのは…その子だったんだ…
怒りもあったけど…..何より悲しかった….
ずっと信じてたのに……
友達だと思ってたのに……
裏切られた…..
それからは、さらに追い打ちをかけるように…私が信じた人たちからの裏切りをされ続けた…..
…..こう何度もされると、もう悲しいという思いすら沸かなくなる….
だからもうー。
「誰も信じない」と決めたんだ。
拒絶されると思っていたのに….
みんな、本当に優しいな…..
あの人が言ってたことと大違いだ….
ーー私たちのこと、少しずつでいいから….信じてほしい!!


私は、まだちゃんと信じることはできないけど…..
ーーこの仲間達なら…きっと信じられる。
過去を克服して、少しずつまた…信じていきたいな。
みんな…..
私を、変えてくれてありがとう。
そして…
私を…信じてくれて、ありがとう!
第八話 "あの日"の克服と、信じる勇気 終


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。