第9話

"あの日"の克服と、信じる勇気
1,085
2025/03/12 12:50 更新
※グロテスク表現があります!苦手な方は見ない方がいいです!






目が覚めると、私はベッドに横たわっていた。





これは…自分の部屋?



私、あれから…どうしたんだっけ…?
(なまえ)
あなた
うぅ…..
(なまえ)
あなた
あれ….
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
….!良かった!目を覚ましたわ!
Wenda(ウェンダ)
Wenda(ウェンダ)
あなた〜!もう!心配したんだからね!
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
はぁ…よかったわ…
(なまえ)
あなた
みんな…






私の目に映る、心配しつつも安心したような顔。


(なまえ)
あなた
うっ…!いたた…
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
まだ傷は治ってないから、安静にしてて!
(なまえ)
あなた
わ、わかった…
私の頭には包帯が巻かれ、片目には眼帯がついている。



あの時の記憶はないけれど…相当なケガしたんだな…私…
(なまえ)
あなた
ねぇ、みんな…私どうしちゃったの…?
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
覚えてないの!?あなたちゃん、何故か頭にナイフ刺さってるし片目は充血してるしでもう危ない状態だったんだから!
(なまえ)
あなた
え….そうだったんだ…







そうだ…私は知らない人に散々言われて…..それで….
(なまえ)
あなた
…………
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
まあでも、そこまでキズは深くなかったわ

(なまえ)
あなた
そっか….




自分であんなことして大丈夫だったなんて…不幸中の幸いかな。
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
本当によかった…
Wenda(ウェンダ)
Wenda(ウェンダ)
何だか体の力が抜けた気がするわ!
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
ほんとね〜
(なまえ)
あなた
なんか…ごめんなさい…心配かけたよね…
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
ううん!あなたちゃんが無事ならそれで良いわ!
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
そうね
Wenda(ウェンダ)
Wenda(ウェンダ)
あたしたちは大丈夫よ!
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
あ、それで…突然で悪いんだけど…ちょっと聞きたいことがあって…
(なまえ)
あなた
どうしたの?
3人は顔を見合わせて頷き合うと、もう一度私を見る。



いつもとは違う、真剣な目で。
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
私たちに…教えてほしいことがあるの
(なまえ)
あなた
…?何を?
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
それは…








ーーあなたの、過去について
(なまえ)
あなた
え…….
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
私たち、3人で話してたの
Wenda(ウェンダ)
Wenda(ウェンダ)
あなたちゃんは、何か辛いことが過去にあったんじゃないかって
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
間違いだったらごめんなんだけど…何となく、辛そうだったから
(なまえ)
あなた
……………….
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
どうしても言いたくなかったら言わなくてもいいの!ただ…大切な仲間として…気になったのよ
(なまえ)
あなた
………….


私、そんなにわかりやすかったかな….










私の今までを…この3人に話したら…




まだ私の中に躊躇いが残っている…
"あの日"のこと、話しても信じてくれるかわからない…





もしも拒絶されたら…



………





































でも…





これ以上隠そうとしても…恐らくもうバレているだろう。





怖いけど…….すごく怖いけど…..
(なまえ)
あなた
わかった……話すよ
(なまえ)
あなた
私の….今までのことを




ー私はずっと、独りぼっちだった…




内気で、人と話すのが苦手で…。公の場ではいつも空気みたいな存在だった…



そんな時、話しかけてくれた子がいた。


友達
こんにちは!
(なまえ)
あなた
こんにちは…
友達
ねね!名前はー?
(なまえ)
あなた
えっと…あなたです…
友達
あなたちゃんね!私はーーーー。よろしく!


もう名前も覚えてないけど、明るくて笑顔が素敵だった子なのを覚えてる。



頻繁に話しかけてくれて…。私たちは仲良くなった。
友達
私たち、友達だね!!
(なまえ)
あなた
…!うん…



初めて、信頼できる「友達」ができた。

初めて、仲間ができた。




ずっと一人だった私は、それがすごく嬉しくて…この子なら信じれる、頼れる、って思った。



その子の存在が、太陽みたいに眩しくて、輝いていたーーーー。


私はもう1人じゃないんだ。



毎日が楽しくなるんだ!





嬉しすぎて、舞い上がっていたのかもしれない。









そう、確かに毎日が楽しかった。




"あの出来事"が起こるまでは….



その日は、その子に呼び出されて私は学校の屋上に来たの。



私が向かうと、その子は笑顔で振り向いて、
友達
あ!ヤッホー!
(なまえ)
あなた
ヤッホー。どうしたの?こんなところに呼び出して


いつもの調子でそう言うと、その子は…
友達
ゴメン!大きな声では言えない大事な話があるから、ちょっとこっち来てくれる?
(なまえ)
あなた
…?わかった
そう言って私が、その子に近づいたその時ーー。







ドンッ!!!!
(なまえ)
あなた
え………






不意に、誰かに背中を思いっきり押された。



止まろうとしたけど…そこは、工事で柵の一部が無い場所で….




バランスを崩した私は、そのまま……..
(なまえ)
あなた
きゃっ………!





何が起きているか、なんて理解できなかった。













ただ、私は今ものすごく危険な状況だってことはわかった……..





私が最後に見たのは…..



















今まで見たこともないくらい不敵で、罵るような顔で不気味に笑うその子の姿だったーーーーーー。
(なまえ)
あなた
(ああ…….)



あれから、まあ…色々あって私は何とか一命を取り留めた。






それから、その子は◯人未遂で逮捕された。





やっぱり、あの時私を突き落としたのは…その子だったんだ…



怒りもあったけど…..何より悲しかった….


ずっと信じてたのに……



友達だと思ってたのに……



裏切られた…..
(なまえ)
あなた
……….どうして?
(なまえ)
あなた
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!!!!!


それからは、さらに追い打ちをかけるように…私が信じた人たちからの裏切りをされ続けた…..




…..こう何度もされると、もう悲しいという思いすら沸かなくなる….



だからもうー。



「誰も信じない」と決めたんだ。
(なまえ)
あなた
これが……今までの私の過去だよ。
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
ひどいわ…..
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
信じれなくなるのも、無理ないわね…
Wenda(ウェンダ)
Wenda(ウェンダ)
今すぐにそいつらをぶちのめしてやりたいわ!!!!💢
(なまえ)
あなた
だから….私は…「信じない」って心に決めたの。
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
そっか………今まで、辛かったわね…..
(なまえ)
あなた
….え




拒絶されると思っていたのに….
(なまえ)
あなた
私の過去、受け入れてくれるの….?
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
当たり前よ!!!だって私たちの大切な仲間だもの!
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
信じない方がどうかしてるわ
Wenda(ウェンダ)
Wenda(ウェンダ)
ほんとに嫌な思いしてきたんだもんね!
(なまえ)
あなた
………..ありがと




みんな、本当に優しいな…..





あの人が言ってたことと大違いだ….
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
ねぇ、あなたちゃん
(なまえ)
あなた
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
今の話、他のメンバーにも話していいかな?
(なまえ)
あなた
………うん、いいよ
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
みんなにも伝えて、わかってもらわないとね
Wenda(ウェンダ)
Wenda(ウェンダ)
そうそう!
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
あなたちゃん。私たちの言うこと、信じれないなら無理しなくても良いんだけど…今から言うこと…これだけは信じてほしいの。
(なまえ)
あなた
…….
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
私たち音楽隊のみんなは、絶対に…絶対にあなたを裏切らないわ!私たちはあなたのことちゃんと大事に思ってるし、何より私は…ずっっと一緒に…あなたちゃんのそばにいたい。一緒に笑い合いたいって思ってる!だから…







ーー私たちのこと、少しずつでいいから….信じてほしい!!
(なまえ)
あなた
……..!
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
私たちもあなたのこと心から信じてる…。だから、あなたちゃんも….私たちのこと信じてほしいの。
Vineria(ヴィネリア)
Vineria(ヴィネリア)
ゆっくり、ゆっくりで良いからね
Wenda(ウェンダ)
Wenda(ウェンダ)
あたしたちのこと、全然頼っていいからね!
(なまえ)
あなた
みんな…..
Pinki(ピンキ)
Pinki(ピンキ)
これからも…..「信頼できる仲間」として、よろしくね!!!
(なまえ)
あなた
……..うん!!


私は、まだちゃんと信じることはできないけど…..











ーーこの仲間達なら…きっと信じられる。




過去を克服して、少しずつまた…信じていきたいな。




みんな…..







私を、変えてくれてありがとう。




そして…








私を…信じてくれて、ありがとう!









第八話 "あの日"の克服と、信じる勇気 終

プリ小説オーディオドラマ