第47話

第四章42話「本能的反応VS冷徹な心理戦」
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2025/08/17 12:00 更新
ホルボス
敵討ちだ
ラディウス
そうか……
ラディウス
──受けてたとう




ラディウス:side
ラディウス
……ん?

──受けてたつとか言ったけど、
倒したのは俺じゃなくね……?

しかも、結局目的分からないままだし……。



そんなことを心の中で考えていると、
たちまち背後から声が漏れる。
シェイン(反物質眼使用)
っはぁ……
ラディウス
……!

息が荒い。

背後でうずくまるシェインの胸はかすかに
上下しており、落ち着いていなかった。
周りを渦巻く反物質の強さは先程よりも強く、
その姿を見るに今は会話すらままならないだろう。
ラディウス
(敵がいるという状況によって
 能力を抑えるための集中力が
 保てていないのか)

つらそうなシェインを心配していると、
今度は前方から声がかかる。
ホルボス
今のままでは俺の強みが生かされない
ホルボス
少し状況を変えさせてもらう
ラディウス
──‼︎

ホルボスがそう言うと、
周り全てが暗い空間で覆われた。

ラディウス
見え……ない、
自分が有利な環境を作ったか
ラディウス
っシェインは……?

咄嗟に後ろを振り返ると
距離が近かったおかげか、
金色の髪がかすかに見える。

様子は未だ苦しんでいるようだった。
ラディウス
(シェインを守って相手を倒す)
ラディウス
(それが俺の勝利条件)

ラディウスはシェインの反物質の影響を
ギリギリ受けない範囲で側に移動する。


その瞬間っ!!


豪快な音を鳴らしながら背後から爆発。
その爆発をラディウスは予知してたかの
ようにオーラ光線で跡形もなく相殺した。
ホルボス
守るつもりか
ホルボス
だが、その守る行動というのは
お前にとっては足枷だな

暗闇のどこからか声が響く。
ホルボス
世界最速の男ラディウス……
特に速さが武器のお前には
致命的な重りだろう?
ラディウス
──チッ、厄介だな

周りは暗闇で何も見えない、
もちろん敵も罠も全て。

それら全てが生み出す情報の少なさと
イレギュラーである味方を守るという条件が
──動いたら2人ともやられる──という
厄介な状況を作り出していた。
ラディウス
(守らなければ)




〜数分後〜

ラディウス
(クソッこのままじゃジリ貧だ)

ラディウスは手持ちの銃を暗闇の空間に
撃ちながら若干の焦りを感じた。
ラディウス
守る為にその場から遠距離攻撃しても
相手に致命傷を与えられない……
ラディウス
(少しリスクがあるが)

ラディウスは光とオーラを纏った足に
力を込め、前方の空間に向かい飛び上がる。
そしてその勢いのまま範囲攻撃を行なった。
ラディウス
(手応えなし)
ラディウス
──‼︎

刹那、火花が前方から襲いかかる。

そんな状況を見たラディウスは咄嗟に
腕をクロスさせガードの姿勢を取るが・・・
ラディウス
くっ……、ん……?

眼中にないかのように火花は、
ラディウスの左右を通り過ぎる。
ラディウス
ハッ、まさかっ!?

カキーン。


ラディウスは超スピードで火花を追いかけ、
光の壁でそれらを散らし、防いだ。
ラディウス
(やっぱりシェイン狙いかよ)

──理解した、相手は俺を直接狙わない。
必ず俺の"庇う動作"を誘い出し、
体勢を崩そうとしている。

実際、俺は救うのに慣れているから
こんな状況も初めてじゃない。
だからこそ"本能的"に体が動く、
仕事で慣れているから……。
ラディウス
気分が悪いな、
まるでお前の人形になった気分だ

ラディウスは息を少し乱しながら
暗闇に声を響かせる。
ホルボス
これが心理戦ってやつだ
ホルボス
頭で何通りのパターンを予想し、
状況に応じてその対応をする
ラディウス
要するに"読み"ってことだろう
ホルボス
ああ、だが、それにしても……

暗闇の中から笑い声と共に
ホルボスは挑発的に話す。
ホルボス
凄い滑稽だなぁ
ホルボス
仲間を守るという正義感溢れる行動が
得意の超スピードに急ブレーキを
かけているんだから
ホルボス
そのせいでお前はずっと見つけられない

瞬間、ラディウスはニヤリと笑う。
ラディウス
ホントにそうか……?

周囲から生まれた光が集まり、
その膨大な量の光がラディウスを包み込む。
ラディウス(強化)
「オーディオカタストロフィー」
ラディウス(強化)
まだ周りは見えないか、だが・・・

ラディウスは軽く深呼吸し、
集中力を徐々に高めていく。
ホルボス
無駄だ、何をしても俺の読みからは
逃げ切ることは出来ないっ!
ラディウス(強化)
無駄ではないさ

ラディウス(強化)
俺の速さは……、
お前の"読み"を超えるためにあるっ!!



ラディウスは周りの空気を揺らしながら
足に力を込め、暗闇を駆ける。

ラディウス(強化)
「ライトオーバードライブ」
ホルボス
──‼︎
ラディウス(強化)
心理戦は終わりだ

光を纏った拳は相手を貫く。
相手は俯いたまま動くことはなかった。

静寂が訪れ、暗闇の空間が元に戻り、
ラディウスは荒い息をつきながら、
ボコボコの地面に膝をつく。


──良かった、あの時に場所を探れて……。


──俺が範囲攻撃を仕掛けた時に
周囲に散らした微細な光粒。

アレのおかげで最後の最後で
場所を導き出すことができた。
ラディウス(強化)
ふぅ、危なかったな

ラディウスはゆっくりと立ち上がる。



──その瞬間。



カチリ、と乾いた音。

嫌な予感が走り、周りに視線を巡らせる。


──いや、待て。
この状況で狙われるのなんてっ!!
ラディウス(強化)
シェインっ!!

地面を蹴ると同時にシェインの後ろから
爆薬が放たれる。
ラディウス(強化)
(間に合え)
ラディウス(強化)
(後ろからなら防げない)
ラディウス(強化)
(ここは掴んで逃げるしかっ)

ラディウスはシェインに対し手を伸ばす。

指先が届く。

ほんの一握りの距離。




──掴んで逃げるっ!!!

体のどこかっ!!掴んでっ!


つか……ん……で……。



刹那、1つの光景が脳裏をよぎる。

その光景とは反物質眼 アンチマティ
ドロドロに溶かされていた
今までの相手、そしてその末路。

ラディウス(強化)
──ぁ


本人でも何をしたのか分からない。
だが、事実としてラディウスは……











無意識に手を引いてしまった。





ドーーーン。




彼の眼前で閃光が爆ぜた。

2人に押し寄せるのは爆音と熱風。
シェインの体が徐々に炎に呑まれた。
シェイン(反物質眼使用)
──ッ!


ラディウス(強化)
シ、シェインッ!!

ある程度落ち着いた後、
ラディウスは煙に対し、声をかける。



──生きててくれっ!



そんな中、土煙の中からシェインが現れる。
血を流し、肩を抑えながらもまだ
うずくまった体勢のままだった。
ラディウス(強化)
(生きている)


だが、その姿は臆病さの証とでも言うように
酷くラディウスの目に焼き付いた。
ラディウス(強化)
すまない、シェイン……
俺のせいだ、ビビってしまった
シェイン(反物質眼使用)
そんなことないよ

──反物質の効果が少し収まっている。
多少マシになったみたいだな。
シェイン(反物質眼使用)
私達のチームは『自由』だもん

シェインはボソボソと呟いた。
シェイン(反物質眼使用)
見てなくても分かったよ、
助けようとしてくれてたのが
シェイン(反物質眼使用)
結果、手を直前で引いた、だけど、
私はその判断で正しいと思ってる
シェイン(反物質眼使用)
私は一回過去にやらかしたからさ、
怖いんだ……仲間を傷つけるのが

その声には、少しの震えと渇望が滲んでいた。
シェイン(反物質眼使用)
だから、私の反物質によって
被害を出さずにすんでよかったって
シェイン(反物質眼使用)
"少し"だけ……安心したよ
ラディウス(強化)
……

──なんだよ、それ。

結果的に最高の結果とはなってない、
ただ現状維持し続けているだけじゃないか。

本当はシェインも仲間を信じたいんだろう。
なのに何故かチームは『自由』がモットー。

本当にシェインのトラウマだけでチームは
それぞれ協力しない方針になっているのか……?

ラディウス(強化)
(俺がわかることでもないか)
シェイン(反物質眼使用)
だからね、今度から助ける時も
今みたいな判断していいから、
シェイン(反物質眼使用)
ね?
シェイン(反物質眼使用)
ラディ……?

ラディウスは視線を一点に集中させ、
やがて言葉を発した。
ラディウス(強化)
あれは……イアン……?
ラディウス(強化)
いや、何人もいる
まさかあれは"四凶"……?
シェイン(反物質眼使用)
四凶のメンツがいるの?
他チームなのに?

シェインは興味深く話題に食いつく。
ラディウス(強化)
ああ、何やら話している
なんだろうな
シェイン(反物質眼使用)
……信頼……
ラディウス(強化)
……ん、そういえば
治療しないとな
ラディウス(強化)
……さぁ、怪我を治すから
そこを動くなよ、シェイン
シェイン(反物質眼使用)
……‼︎
シェイン(反物質眼使用)
ありがと〜!
ラディ、さすがっ!!



〜別のフィールド内〜
イアン
……ぐすっ、シグヴェンのやつ……
……んぐっ……最後の最後まで……
……泣かせにきてっ……せこいっ……
アラン
おいおい、そんな泣いていたら
シグヴェンに笑われるぞ
アラン
それより俺らはアドバイスに沿って
シグヴェンよりも成長する
アラン
恩返しはそのくらいだろ?
ビリアン
そうだな
ビリアン
俺もちょっと試しに弟連れて
隊長に挑みにいこう
ビリアン
優勝が目的ではないらしいからな
うちのチームは……
イアン
はっ……すんっ……ソフィアは、
どう……するのっ……?
ソフィア
私は……今日勝ち残れるように
全力を尽くすよ
ソフィア
シグヴェンから言われたことで
試したいこともあるし……
アラン
そうか
アラン
それなら今はここで解散しよう
アラン
次会う時は敵同士だ
容赦はしない







こうして、フィールド内では
1チーム壊滅、何人かの脱落、棄権をしている時に
左サイドでは・・・


メリア
……‼︎
ハク
……‼︎
四季雪花
……会いたかった


礼花
あちゃー、きついわね〜
げっ!!



り。
り。
アンケートの時も言いましたが
更新期間開いて申し訳ないです
り。
り。
あ、一個前のアンケートしてない人は
してくれると喜びます(お願いします)
り。
り。
そしてマップですね
り。
り。
たいぶ変更点ありますね
り。
り。
そして、
今回の終わり方少し雑ですが、
見て分かる通り次は逆サイドの
専属神のお話しになります
り。
り。
あ、まったく関係ないけど
今夏休みの人は宿題頑張ろ〜
り。
り。
最終日地獄見たくないしね〜
り。
り。
ではまた次の機会に〜

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