第34話

第2話:「海と夕陽と、9人+1人」
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2025/11/03 13:47 更新
昼前にはホテルにチェックインを済ませ、みんなはすぐに着替えを始めた。
部屋中から「この水着どう?」「日焼け止め貸して〜!」なんて声が飛び交う。

ナヨン「ねぇジヒョ、今日くらいスケジュール忘れていいよね?」
ジヒョ「もちろん!今日は完全オフ!」
ダヒョン「いぇ〜い!!」
チェヨン「海ーーー!!!」

玄関先でその勢いのまま飛び出そうとするチェヨンを、モモが止めた。
モモ「待って待って、タオル!」
サナ「あとゆうも!」
ゆう「え、俺?」
サナ「荷物番でしょ?いないと困る!」
モモ「カメラマンもお願いね〜!」

気づけば僕の肩にはカメラバッグが掛けられていた。
彼女たちのペースに巻き込まれるのは、もう慣れっこだ。



☀️ ビーチ

白い砂浜。
波打ち際まで駆けていくみんなの背中が、太陽にきらめいていた。
僕は少し離れた場所でカメラを構える。

ジヒョ「ゆう〜! 撮って撮って!」
シャッターを切るたびに、笑い声が重なった。
ナヨンがポーズを取れば、サナとモモが後ろから砂を投げ、
ダヒョンとチェヨンは貝殻を集めて遊んでいる。

そんな中、ツウィは波打ち際で足を濡らしながら、
静かに空を見上げていた。

ゆう「ツウィ、こっちも撮ろうか?」
ツウィ「ううん、今はいい。……風、気持ちいいね。」

彼女の髪が風に揺れ、陽の光に透けた。
その一瞬を、カメラのシャッターが切り取る。
ツウィは気づいたように微笑んで、
「変な顔してなかった?」と照れたように言った。

ゆう「すごくいい顔してたよ。」
ツウィ「ふふ、ありがと。」



昼過ぎ、浜辺で簡単なバーベキューが始まった。
モモが焼き係、サナが味見係(つまみ食い担当)で、
ジヒョが仕切る。

ミナ「ゆうさん、焼けましたよ。」
ゆう「ありがとう。……あ、焦げてないね!」
モモ「当たり前〜。料理なら任せて!」
サナ「私もちゃんと手伝ったよ!」
モモ「“食べる担当”でしょ?」
サナ「大事な役目だもん!」

ツウィはその様子を見ながら笑っていた。
その笑顔が、なんだか夏の光みたいにまぶしかった。



🌇 夕暮れ

空が少しずつオレンジに染まっていく。
波の音がゆるやかに響き、
メンバーたちは砂浜に並んで座っていた。

ジヒョ「こうやってみんなでゆっくりするの、久しぶりだね。」
ナヨン「うん。仕事のこと忘れられる時間って、貴重だよね。」
チェヨン「ゆう、今日撮った写真あとで送ってよ。」
ゆう「もちろん。」

サナ「ねぇ、明日どこ行く?」
ダヒョン「水族館!」
モモ「市場も行きたい〜!」
ミナ「私はカフェ巡りがいいな。」

みんなの声が波と混ざり合って、心地いいリズムをつくっていた。

ツウィは少しだけ遅れて隣に座った。
手に持った貝殻を、光にかざす。

ツウィ「今日、楽しかったね。」
ゆう「うん。……みんな、本当にいい顔してた。」
ツウィ「ゆうも、少し日焼けした?」
ゆう「たぶん、撮りすぎたかな。」
ツウィ「でも、その顔……優しい。」

その言葉に何かを返そうとしたけど、
波の音が重なって、うまく声にならなかった。

ツウィは少し笑って、
「また明日ね」と小さく手を振った。

その背中が夕陽に溶けていく。
写真の中ではなく、目の前で見るその光景が、
いちばん美しいと思った。

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