数日後。
窓辺で魔導書を読んでいたあなたの窓を、
手紙を持った鳥がたたいた。
窓を開け、入ってきた鳥を一撫してから、
あなたは手紙に意識を移した。
あなたはそれに一通り目を通し、
また面倒くさそうに視線を逸らすのだった。
試験当日、受験者達は北側諸国の迷宮、
『零落の王墓』の前に並んでいた。
受験者の一人が「また合格者を出さないつもりか」と
喚いているのも気にせず、
あなたは迷宮の奥をじっと見つめていた。
開始の合図とともにそれぞれが何か行動を起こし始めるが、
あなたはそこに立ったまま動かなかった。
何か考え込んでいるように見えるが、
それと同時に受験者たちを観察しているようにも見える。
立ち尽くしている(ように見える)あなたのもとに、
フェルンを連れたフリーレンがやって来た。
協力しようとする人々とそれぞれで行く人々に分かれてしまい、成立しないと踏んだのだろう。
相変わらずそこに立ち尽くしているあなたは、
何か思いついたように手を打った。
あなたは不意に入口へと歩いて行き、
その入口に足先が入った瞬間、転移魔法を発動した。
空間認知魔法と飛行魔法を併用することにより、
あなたはあっという間に最深部へと辿り着く。
そこには、
この迷宮に巣食う魔物である水鏡の悪魔の本体、
そして今まさに作られたあなたの複製体がいた。
あなたは、複製体が魔法を発動する前に魔法を放つ。
その魔法は一瞬で複製体の全身を覆い、
複製体を流れる時間は停止された。
そしてあなたは近くの壁に寄りかかって座り込み、
自分と複製体だけを時間停止の結界で包み込んでから
目を閉じた。
その迷宮の中で、
異質なほどにあなたの周りだけは静かだった。
すぐ近くに零落の王墓の主や、自分の複製体がいる。
なのに、誰も攻撃しないし、攻撃されない。
異様な、しかしとても自然なスピードで、
時間は流れていった。
数時間後、最深部へと辿り着いた面々は目を見開いた。
最深部の宝物庫。
そこには、
誰一人として姿を見なかったあなたとその複製体がいたのだ。
正確には、そこに『在った』。
時間停止によって、あなたとその複製体は、
時の流れが止まった空間の中に置かれていたのだ。
フリーレンが水鏡の悪魔の本体に魔法を放ち、
それを粉々に砕いたと同時に、
あなたを包んでいた時間停止の魔法は消え去った。
ゆっくりと立ち上がって
最深部に辿り着いた面々を見たあなたは、
また興味なさそうに視線をそらした。
そんなあなたの姿を見たゼンゼは、
冷や汗を隠しながら告げた。
こんにちは〜!乖離です!💫
なんだか絵文字が統一化してますね(←誰も聞いてない)
いやぁ、あなたちゃんだいぶチートですよね…
私はあまりにもチートな小説は苦手なんですけど、
こういう系ならまだ読めるんですね?
違いがなんなのかは分からないんですけど…🙃
そういえば、
ゼンゼの吹き出しの色を変えました!
私としては青色のイメージだったので…
混乱させてしまったら申し訳ありません😓
では、次回をお楽しみに〜!!
追記:葬送のフリーレンって調べると、おすすめ順の1番上に出てくる…!?

あ、ノベルスタジオは気にしないでください











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。