第7話

5話
115
2026/07/15 11:00 更新
数日後。

窓辺で魔導書を読んでいたあなたの窓を、
手紙を持った鳥がたたいた。

窓を開け、入ってきた鳥を一撫してから、
あなたは手紙に意識を移した。

あなたはそれに一通り目を通し、
また面倒くさそうに視線を逸らすのだった。





試験当日、受験者達は北側諸国の迷宮ダンジョン
『零落の王墓』の前に並んでいた。
ゼンゼ
それでは第二次試験の詳細を説明する
ゼンゼ
迷宮ダンジョン攻略だ。
君達には零落の王墓の攻略を行ってもらう
ゼンゼ
合格条件はただ一つ。
零落の王墓の最深部まで辿り着くこと
ゼンゼ
私は平和主義者でね。争いは好まない。
よって、辿り着いた者は全員合格とする

受験者の一人が「また合格者を出さないつもりか」と
喚いているのも気にせず、
あなたは迷宮ダンジョンの奥をじっと見つめていた。
ゼンゼ
それと、全員にこの瓶を渡しておこう
ゼンゼ
これは一級魔法使いレルネンが開発した脱出用ゴーレムだ
ゼンゼ
瓶を割ればゴーレムが現れ、
迷宮ダンジョンの外まで運び出してくれる
ゼンゼ
試作段階だが安全性は十分だ
ゼンゼ
使用者は不合格となるが、負傷などで試験継続不可能と判断したら迷わず使うんだ。将来有望な人材が死ぬのは許容できん
ゼンゼ
それと明日の夜明けには自動で瓶が割れるようになっている。それが第二次試験の期限となる
ゼンゼ
それでは、試験開始だ

開始の合図とともにそれぞれが何か行動を起こし始めるが、
あなたはそこに立ったまま動かなかった。

何か考え込んでいるように見えるが、
それと同時に受験者たちを観察しているようにも見える。
フリーレン
一緒に来る?あなた

立ち尽くしている(ように見える)あなたのもとに、
フェルンを連れたフリーレンがやって来た。

協力しようとする人々とそれぞれで行く人々に分かれてしまい、成立しないと踏んだのだろう。
あなた
そうしたいところではあるんだけど…。
面倒くさいね、この迷宮ダンジョン
フリーレン
そんなに?
あなた
勿論、やろうと思えば迷宮ダンジョンを外から崩すこともできるけど、それは私の望むことじゃない
あなた
一級魔法使いに相応しくない人材が多く残って、次の試験で多数死ぬことになる
あなた
(…まあ、その心配はしなくてよさそうだけどね)
フリーレン
確かにね
フリーレン
とりあえず、私達の方に来るのか来ないのかだけ決めてもらっていい?
あなた
そうだね…
あなた
今回はいけない。
申し訳ないけど二人で行ってくれ
フリーレン
分かった。じゃあ行くよ、フェルン
フェルン
分かりました。あなた様も、ご武運を

相変わらずそこに立ち尽くしているあなたは、
何か思いついたように手を打った。
あなた
そっか、この手があった
あなた
我ながら無茶苦茶だけど…まぁ、時間をつぶすにはちょうど良いか

あなたは不意に入口へと歩いて行き、
その入口に足先が入った瞬間、転移魔法を発動した。

空間認知魔法と飛行魔法を併用することにより、
あなたはあっという間に最深部へと辿り着く。

そこには、
この迷宮ダンジョンに巣食う魔物である水鏡の悪魔シュピーゲルの本体、
そして今まさに作られたあなたの複製体がいた。

あなたは、複製体が魔法を発動する前に魔法を放つ。
あなた
〝時間を停止する魔法〟

その魔法は一瞬で複製体の全身を覆い、
複製体を流れる時間は停止された。

そしてあなたは近くの壁に寄りかかって座り込み、
自分と複製体だけを時間停止の結界で包み込んでから
目を閉じた。

その迷宮の中で、
異質なほどにあなたの周りだけは静かだった。

すぐ近くに零落の王墓の主や、自分の複製体がいる。

なのに、誰も攻撃しないし、攻撃されない。

異様な、しかしとても自然なスピードで、
時間は流れていった。





数時間後、最深部へと辿り着いた面々は目を見開いた。

最深部の宝物庫。

そこには、
誰一人として姿を見なかったあなたとその複製体がいたのだ。

正確には、そこに『在った』。

時間停止によって、あなたとその複製体は、
時の流れが止まった空間の中に置かれていたのだ。
フリーレン
相変わらずあなたは無茶苦茶だね。私達かがクリアすることを前提として魔法を使ってる
フリーレン
さっさと終わらせようか。
きっと待ちくたびれてるよ

フリーレンが水鏡の悪魔シュピーゲルの本体に魔法を放ち、
それを粉々に砕いたと同時に、
あなたを包んでいた時間停止の魔法は消え去った。

ゆっくりと立ち上がって
最深部に辿り着いた面々を見たあなたは、
また興味なさそうに視線をそらした。
フリーレン
時間停止…こんなところで見れるとはね。
あなたはいつもよく分からないところで凄い魔法を使って…
あなた
酷いな。我ながら良い案だと思ったんだけど

そんなあなたの姿を見たゼンゼは、
冷や汗を隠しながら告げた。
ゼンゼ
…君達は零落の王墓を攻略した。
約束通り、最深部に辿り着いた全員を、第二次試験合格とする




こんにちは〜!乖離です!💫

なんだか絵文字が統一化してますね(←誰も聞いてない)

いやぁ、あなたちゃんだいぶチートですよね…

私はあまりにもチートな小説は苦手なんですけど、
こういう系ならまだ読めるんですね?

違いがなんなのかは分からないんですけど…🙃

そういえば、
ゼンゼの吹き出しの色を変えました!

私としては青色のイメージだったので…

混乱させてしまったら申し訳ありません😓

では、次回をお楽しみに〜!!

追記:葬送のフリーレンって調べると、おすすめ順の1番上に出てくる…!?
あ、ノベルスタジオは気にしないでください

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