ルビー、有馬かな、MEMちょ
三人の放つ光は、真っ直ぐで、
混じりけのない「アイドル」そのものだった
会場は熱狂に包まれ、
誰もがその「正統派」な輝きに目を細める
ステージの照明が、一瞬で「深い青」に染まる
月の裏側を思わせる、静かで、冷ややかなイントロ
ステージ中央に立つあなたは、一言も発さない
ただ、そこに立っているだけで、
観客の視線が吸い寄せられる
それは、アイのような「太陽」ではなく、
闇夜に浮かぶ「月」の引力
歌い出した瞬間、スタジオの空気が震えた
透き通るような、けれどどこか「毒」を含んだ甘い声
歌詞は、幸来の言っていたあのフレーズ
あなたは、カメラの向こう、
そして客席の端で見守るアクアとルビーを
真っ直ぐに見つめて、妖艶に微笑んだ
あなたが指を差すたびに、
観客が、スタッフが、
まるで魔法にかかったように彼女に釘付けになる
「守ってあげたい妹」という仮面の下にある、
圧倒的な「支配者」の顔
パフォーマンスが終わり、静寂が訪れる
そして、爆発するような拍手
舞台袖に引き上げたあなたの元へ、
アクアが詰め寄る
その時
背後のモニターに、一通の緊急速報が映し出された












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。