夜
みんな、ねてる時間
でも
小さな声
その一言で 、みんな目がさめる
押し入れ
ソラは、ぐったりしてる
ぐくが、泣きそうになる
しーん
その言葉が、ささる
ゆんぎひょんが、言う
しーん
ぐくが、泣きながら言う
てひょんも、うなずく
なむが、深くうなずく
ゆんぎひょんが、ソラをだく
ドアを、そっとあける
ギィ…
みんな、息を止める
パパの部屋
しーん
音は、しない
そっと、外へ出る
夜の道
くらい
さむい
ぐくが、ソラに話しかける
走る
小さな足で、必死に
でも
しーん
みんな、止まる
その一言で、空気が止まる
ぐくの目に、涙
ゆんぎひょんが、ぎゅっと抱く
そのとき
遠くで、音
バタン
ドアの音
みんな、ふりかえる
家のほう
電気がつく
しーん
空気が、凍る


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!