第4話

4話
20
2024/05/20 11:05
🐶
ほんとにいるん?その動物使いってやつ...
🦊
いるよ?まさか疑ってるの?
🐱
いや、あまりにも時間かかりすぎやない...?
🦊
そりゃぁ、だって結構遠いところって言ったよ...
俺たちはこんな会話をしながら案内されるがままに途方もない道のりを歩いていった。
🐶
ちょっと...休憩しない...?
🦊
そうだね、もう2時間位は歩いたから
🐱
ほとけさぁ、馬車使うとかしないんか?
🦊
だって僕一文無しだし…
🐱
え、もしかしてこの中で金持ってるのって俺だけ…?
🐶
いやwさすがにお金くらい…w
🐶
持ってなかった…。
🐱
じゃあ馬車なんて使えへんな!!
🦊
ちょっと待って...?
🐶
何?
🦊
伏せて!!
ギーンと金属のような音が響いた。
🐱
なんやなんや...
🦊
敵かもね...。攻撃されてる...
🐶
敵!?
🦊
とりあえず防御結界は作っておいたから、2人はここで待機しておいて
🐶
は!?俺も戦えるんだけど!?
🐱
まぁまぁ、まずはほとけに戦わせて、危なくなったら自動で結界が解除される仕組みやろ
だから俺らはここで待機!
🐱
抜けてるように見えるけど案外レベルは高いように見える…
🦊
さぁ…本戦と行きますか…
僕は氷魔法が得意だけど、相手はなんの属性で来るかな…
炎系だと助かるんだけど...
🐤
🐤
随分弱そうなやつがきたなぁ...
🦊
それはどうかな...?まずは実力を見てから判断してよねっ!
スピード重視で出すなら、詠唱しないでいいもの...!!
🐤
っ...
🐤
(頭に響く…
高い透き通った音だ…)
🦊
アイスカット
薄い氷の刃を高速で飛ばす魔法
🦊
どう?君が言うほど僕って弱い?
🐤
まぁね、少し実力はわかったよ。
フッ
🦊
(消えた…?いや、これは)
ガキーン
🦊
(高速で移動してる…!
近接戦は魔法使いは不利だから距離を取らないと…!
攻撃を受けるので精一杯だ...)
🐤
どう?結構俺も強いでしょ?
🦊
ははっ…
🐶
いむ、大丈夫そうかな?
🐱
いや、あの感じだとまだ全然余裕やな…
🐶
押されてるように見えるけど?
🐱
実力ってのはな、一挙手一投足に出るんや。
🐱
日常の細かい動作にこそ「強さ」ってのは出てくる。隠し切る方が難しい。
🐱
ほとけはずっとに杖を側に置いてた。そして座る時も絶対にすぐに立てるような姿勢でしか座らない。
🐱
だから相当な実力者だとは思う…。
🐶
ふーん……?
🐶
(まろすごい饒舌…)
ガキーン
🐤
よそ見厳禁だね、隙ありすぎ。
🦊
うっ…
🦊
(体が動かない…?)
🦊
近接系に見えたけど、君、魔法も使えるんだ
🦊
(回復までの時間稼ぎを…)
🐤
そうやって時間稼いで回復しようとしてるんでしょ?
🦊
🐤
図星かな?
🦊
そんなところまでお見通しなんだ…
🐤
残念!これは魔法じゃない。
🦊
だったら何?
🐤
《呪い》
🐤
俺が今持ってるこの石、呪いの力が込められてるんだ。
🐤
これに強く魔力を込めて念じると相手に呪いがかかる。
そしてその効力は半日って所かな?
🦊
(そのくらい魔法学校でとっくのとうに習ってるけど、実戦で使ってきた人は初めてだ…)
🦊
へぇー、
🦊
(気づいて…!)
🐱
(…?)
🐱
なるほどっ!
🐱
水槍!!
キュイーン       







🐤
っ!??
🐤
石が…!
🦊
そりゃぁー!!突撃ー!
🐤
うわぁっ!??
ドタバタ


























🐤
🐱
いい加減なんか抵抗したらどうなん?
🐤
殺すなら殺せばいい
🦊
そんなこと言ってると、ほんとに殺しちゃうよ?
🐶
まぁまぁまぁ、落ち着いていきましょうや
🦊
てか…この鎧どこかで見たことあるような…?
🦊
あっ!思い出した!
🦊
兵の養成学校だ!
🐤
ぅ…っ
🦊
やっぱりそうか…この子自体にも呪いがかかってる…
🦊
どちらかと言えば洗脳…?
🦊
僕の魔法だと相性が悪くて解けないな…
🐱
これなら俺、解けるかも
🐶
まろって魔法使えるの?さっきも水の槍?みたいなの出してたし
🐱
まぁ簡易的でそこまで魔力を消費しないものなら…
俺はすぐに魔力切れを起こして魔法使いになれるほどではなかったけどな。
🐱
これは呪いの解除だから魔法とも少し違うんやけど、、、
🐱
人間にかけられた洗脳系の呪いなら、とりあえず必要な薬と、魔導書が必要やな…
🦊
魔導書なら僕持ってるよ
🐱
ちょっと貸してくれへん?
🦊
学校卒業した時に自由に持ってっていいって言われたからたくさんあるよー!
🦊
えいっ!
ドサドサドサ
🐱
うわっ!随分多いな…
🐱
えーっと、呪いの解除…解除…
🐱
あった…
🐱
少しだけ危険やから離れてて…
スゥーッ








《እቲ መርገም ካብ ውሽጡ መጺኡ ንደገ ይፍታሕ። መድሃኒት ተጠቒምካ ምስ ዝእለ፡ ውጽኢታውነቱ የብቅዕ።》
🐶
(読めない…)
その瞬間、2人の周りに魔法陣が出た。

魔法陣は眩いばかりに光って…



























🐤
っ…
🐱
どうや…
🐤
あんた…誰…?
🦊
成功…!?
🐶
ってこと…!?
🐶
とりあえず名前は?
🐤
🐤
あぁ、俺?
🐤
りうら
🐶
りうらって言うんだ…いい名前!
🦊
ふふーん、りうちゃんはもう僕の友達だもんね!
🐤
へ、!?
🐤
ちょっと急すぎない…!?
🐱
(さっきまで敵だった奴にこの距離感…ほとけとは仲良くなれなさそうなんやけど…)
🐱
よろしくな!りうら、
🐶
早速なんだけど折り入って相談が…
🐤
🐶
このパーティーに入ってくれませんか!
🐶
今の編成は、俺(銃使い(遠距離))、いむ(魔法使い(遠距離))、まろ(騎士(中距離))なんだけど、力のある近接戦が得意な人捜してて…
🐶
急なんだけど良かったら受けてくれないかな…?
🐤
俺なんかで良ければ…
🐶
やったー!ありがとうりうら!!
🐤
(こいつも距離感バグじゃん…)

プリ小説オーディオドラマ