第2話

入学式
15
2021/07/27 14:00 更新
先生
はい、席に着けー。これから入学式が行われますので椅子を持って体育館に移動し…
私は今日から高校生。あれから10年もたった。弥衣斗くんとは連絡はとってない。
深叶
なーんか、昨日久しぶりに弥衣斗くんの夢見たなぁ。僕の妻…か。
結凛
何をボヤいてんのさ?独り言でも私には聞こえるよー?
轟結凛(とどろきゆりん)。中学生からの私の友達で、弥衣斗くんのことは知っている。
深叶
いや、昨日変な夢見てさー?なんか、久々に弥衣斗くんにあった感じがした夢でさー。
結凛
へぇー、それってもしかして…
先生
おい、そこ!!何を喋っている?えーと、轟と橘!
結凛は何を言いかけたんだろう。気になるけど私は妄想にふけりながら、先生の話を聴き始めた。
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結凛
ふぁー、入学式って長いからやなんだよねー。
深叶
ホントだよねぇー。で、さっきゆりんさ、なに…
お前、さっき怒られてたやつだろ?入学式早々やってんな!
振り返れば席が結凛と同じく、近かった徳野仁だった。
深叶
は?えーと、仁だっけ?あのねぇ、あれはうちのせいじゃないし!
じゃあ、なんだよ?
それを見ていた結凛は何を察したのかは分からないが、ニヤついていた。
結凛
すーぐ仲良くなっちゃって!奥様ー?わたくし、後で伺いますわ!ごゆっくりどうぞー?
深叶
は!?えっ、あっ、ちょっとゆりん!?
結凛は手をパタパタさせて、教室の中に戻っていった。
深叶
もーう、誰のせいだよー
私は仁を軽く睨みつけ、教室の中に戻ろうとした。
なんだよ?俺なんかしたー?
深叶
はぁ。
私は入学早々めんどくさいやつと絡んじゃったなーと思いつつ、入学式の一日が幕を閉じようとした。

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