第5話

泣いたらダメなの?
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2021/07/27 14:00 更新
--------大切な人と深い絆で結ばれることが叶いますように。そういう意味を込めてあなたの名前を付けたのよ。-----------
結凛
みく、おはよ!
仁
はよ
深叶
2人ともおはよ!
私が教室に入ると既にそこには2人の姿があった。
結凛
いついくー?放課後の方が今日は都合がいいよね?
深叶
そーだね!
私は2人にはバレないように元気な姿を見せておいた。昨日眠れなかったのはずっと弥衣斗くんのことを考えていたからだ。
先生
な、ばな…。橘っ!お前、話聞いてたか?
深叶
へっ?
結凛
みく!呼ばれてるよ!?
深叶
あっ、ごめんなさい!話、聞いてませんでした…
先生
ったく。あと1ヶ月程度で前期中間テストだ。勉強しておくように。
私の頭の中は弥衣斗くんのことでいっぱいだった。
深叶
はい…。
結凛
みく、大丈夫?みくにも珍しいことがあるもんなのかー。
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仁
お前、今日大丈夫か?全然元気ないぞ?
深叶
え?そんなことないよ?それに今日はめっちゃバカ笑いしてたし!
仁
はぁ。みくさぁー、バレないと思ったのかよ?愛想笑いバレバレだぞ?作ってる感すげーある。
わたしはずっと張りつけたような笑顔をずっと振りまいてたから気づかれないと思っていたけど仁にはバレてしまった。
深叶
そ、そう?昨日眠れなかったからかなー?
仁
…。まぁ、今日は部活ないからゆっくり休めよ?あんまり無理すんな。なんかあったらいつでも言え。友達なんだろ?
思ってもいなかったことを仁にいわれ、泣きそうになってしまった。私はこんなに必要とされていたんだと思った瞬間だった。
深叶
ありがと!うち、行くとこあるからその後すぐ帰るし!ゆりーん!いこー!
結凛
行くかー!
わたしは強引に話をそらし、結凛とサッカー部へ向かった。
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結凛
こんにちはー!
永遠
あ、みくじゃん!先帰ってなかったのかー?結凛もいらっしゃい!
深叶
いや、用事あったから来ただけー。お兄ちゃん、今日お母さん少し遅くなるって言ってたよー。
永遠
りょーかい
橘永遠(たちばなとわ)。3歳年上の兄で弥衣斗くんとも先輩後輩の関係であった。
結凛
あのさ…弥衣斗くんのこと知ってたりする?
永遠
…。元気にしてるんじゃないか?最近は来てないけど。
深叶
お兄ちゃん、なんか知ってるなら教えて?なんでずっと何も教えてくれないの?少しはなにか知ってるんじゃない?
お兄ちゃんが少し曇ったような表情に変えて、変な沈黙もあった。
永遠
……。一つだけ言っておく。弥衣斗先輩は戻ってこない。それだけは言っておく。
深叶
!?どういうこと?ねぇ、おしえてよ!なんもわかんない、連絡も取れない、家族は何も教えてくれない!引っ越したならメアド教えてくれてもいいじゃん!
結凛
そうですよ!どういうことですか?ちゃんと説明してください!
永遠
もう先に帰ってろ。俺は部活だ。
なんで?なんで?どういうこと?ねぇ、おしえてよ。戻ってこない?もうこんなのやだよ。泣いたらダメ?泣いたら諦めちゃうことになるの?
深叶
ゆりん…。どう…したっ…らっいいんだろっ。
仁
俺にも教えてくれねぇか?
結凛
仁!?いたの?みくが、泣いたところ見た事ないのに、初めて泣いた…。

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