第12話

11.2度目の悲劇
382
2019/01/05 13:51
あなた

いったっ!!

彼女が振り下ろしたバケツは私の頬に直撃した。
底のボコッとした突起がちょうど顔に当たり、予想以上の痛みを感じた。
蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
そうやって調子乗ってるとね!あの子  .  .  .みたいに痛い目見るんだからっ!!!
あなた

あの子っ?

床に座り込む私の目の前で、彼女はなんと椅子を手にして笑っていた。
あなた

う、うそ...でしょ?

彼女、結構パニックだ。
蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
あの子は死ななかったけど、アンタは殺すんだから!!
あなた

殺す!?

蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
今まで男はみんな私をチヤホヤしてくれたのに!アンタのせいでプリンス4が振り向いてくれないんじゃない!
とばっちり!?嘘でしょ!?私こんなことで殺されちゃうの!?
彼女は、勢い良く椅子を頭上に上げた。
蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
死ねぇ!!
あなた

っ!!

助けて────
































────バンッ!!
喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
あなたっ!
蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
しょ、う、くんっ...?
あなた

翔...!

彼女は椅子を下ろし、床に落とした。
蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
ちっ、違うの翔くん!あのねっ、あなたちゃんが私の事殴って、
───パンッ
蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
っ!?
あなた

!!

翔は歩み寄ってきた彼女の頬を思いっきり叩いた。
喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
お前っ!反省したんじゃねぇのかよ!!!
...反省?
時雨 季織 (シグレ イオリ)
あなたっ
小鳥遊 鶫 (タカナシ ツグミ)
あなた!
あなた

二人とも...!

遅れてドアから入ってきた二人が私の元へ来てくれた。
蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
ちっ、違うの!ホントにあの子が、
喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
コイツはそんなことするやつじゃねえよ!くだらねえ嘘付くんじゃねえ!!
あなた

っ....

蓬莱 八瑠奈 (ホウライ ハルナ)
うっ、うっ、ううぅ...
彼女は大粒の涙を流しながら座り込んでしまった。
喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
俺の女傷付けたんだ、お前の事ぜってぇ許さねぇからな。
あなた

...?

なにか言ったみたいだったけど、季織達が呼んでいた先生達が駆け付けてきてよく聞こえなかった。










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第十一話

2度目の悲劇


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
あなた

いった!? もうちょっと上手に貼ってよ!

喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
うるっせぇな、慣れてないんだよ!
あの後季織達が保健室まで着いてきてくれたけど、季織と鶫は先生たちに呼ばれて会議室に行ってしまった。
あなた

っくしゅっ!

喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
あぁ...それじゃ寒いわな…
あなた

あ、保健室だから着替えあるはずだし…ジャージでも着てるよ

喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
あ、そう...
あなた

えーっと...どこかな~

立ち上がって手探りでどんどん棚を開けていく。
喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
なぁ、
私の顔の横の棚に手が伸びた。
あなた

振り返ると、すぐ目の前に翔の顔があった。
あなた

な...

喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
これ、傷、残んないよな...?
それはそれは優しく、頬に手を添え絆創膏の上から傷をなぞり、まるで自分が痛い思いをしたような顔でそう言った。
あなた

っ/// だっ、大丈夫だよ...!だからちょ、離れてっ...///

喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
あ/// わ、わりぃ...///
────コンコンコン
先生
おーい、喜多川ー、お前の話も聞きたいから会議室来いよー
喜多川 翔 (キタガワ ショウ)
あっ、うっ、はいっ
翔はそそくさと保健室を出て行った。
それより、気になってる事を一つ、いいでしょうか。
あなた

キャラ、ブレッブレだけどいいんですか...?








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第十一話 [完]


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