あなたちゃんも、
鬼殺隊に入りたい
私たちと一緒に仕事をしたい
って言った。
嬉しかった気持ちもあるけど
悲しい気持ちの方が勝った。
私と忍は両親が鬼に殺されて、
これ以上他の人が同じ目に遭わないように
と約束をして、剣士になったわ。
あなたちゃんを止める事は、出来ないと思ったの
私に、こんな権利はない
でも、
あの子の目は真剣だった
最終選別を乗り越えられるかしら
こんなにも小さな子が、
剣士になるには相当の努力が必要ね
後で時間が空いたら
あなたちゃんと育手の事を相談しよう
「ここの傷口は大きく開け過ぎているから、
縫ったほうがいいでしょう。
アオイ、炎症を抑える為に二番目の棚に入っている薬草をお願いするわ」
「はい、カナエ様」
今日の怪我人は軽傷で済んで良かった
誰にも傷を負わせたくないと思っているけど
「……包帯をくれ、」
この人は、いつも傷をつけて帰って来る
「不死川さん」
医務室の扉から入ってくる彼は
私が静かに薬を取ってくれるのを待つ
「その怪我、見せてください」
「いい、大したことねェ」
私にその傷口を見せないように背を向ける
「怒りますよ?」
「……ちっ」
彼は前より、怪我をする所が減ってきましたが
「もっと自分の身体を大切にしてくださいね」
私は不死川さんの腕に薬を塗って包帯を渡す
「うるせェ」
と、彼はそう言いながらも
約束を守ってれる優しい人です。
私の目は、ふと彼の手に持っている布切れに停まる
この柄は
あなたちゃんの着ていた服と同じ模様をしている
「不死川さん、
もしかして女の子の服を…!」
するとさっき迄静かだった彼がいきなり弁解を始めた
「ちげェ!
これは
ある女の餓鬼に止血しろって言われて自分から千切って俺に」
「まぁまぁ、落ち着いて。
さっきのは冗談です、ふふ」
「テメェ…!」
このあと、
不死川さんはすぐに帰っていきました。
あなたちゃんも
心優しい、愛らしい女の子です。
あとでカナヲにも会わせてあげようかしら
きっと仲良くなれる筈。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!