若菜side
半べそかきながら
こっちに向かって来た勇太。
何かを伝えたいんだろうけど、
落ち着いてくれなきゃ
分かんないよ~
ひとまず、
お礼を言わなきゃね!
1人で怖かっただろうに~
ん?
全然気づかなかったけど、
勇太の洋服、なんか汚れてない?
紫耀??
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まさか!
ガチャッ
あ、予想通りだ。
リビングを開けた先には
布団に寝かされている紫耀の姿。
しかし、
口元は汚れていて布団も少しだけ汚れている。
伸ばしてきた手ではなく
脇に手を挟んで
お膝の上に乗せてあげた。
凄く体が熱い。
これは、相当熱が高そうだな~。
今、この子
一体、体温いくつなのかしら。
だとしたら、
40℃超えててもおかしくはないね。。。
急激な熱の上がりように
体がびっくりしちゃったのかな~??
ひとまず片付けなきゃっ
私はお布団の方を~、、、、
結構大惨事だな
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!