第247話

246 成人式
8,195
2020/01/13 03:46
高橋side
あなたが御手洗行くって言ってから10分は経ったかな?


さすがに遅すぎ。絶対なんかある。


そう思ってたのは俺だけじゃなかったみたい。


小島「絶対中やばい事になってそう。」


福本「俺もそんな気した。」


『行きましょ』


小福「「せやな」」













もう女子トイレとか関係あらへん。


そう思って入ったらあなたが殴られそうやった。


間に合うか分からへんかったけどダッシュであなたと女の間に立った。


『ウッ!!ったぁ。』


間に合った……良かった。


とりあえずあなたを退出させんと。


福本「とりあえず戻ろっか。」


桃坂「うん。恭平行こ?」


『先行ってて』


























高橋「さっきあなたがおらんかったらデビューできるとか言っとったやろ?」


みさき「言ってたで?だってほんまのことやん。あの子が来てから問題多なってるし、あいつのせいやん。」


こいつなんもわかってへん。


『色んな事あるってそれはあなたが頑張ってる証拠やないの?』


みさき「は?」


『確かに嫌がらせばっかやけど、売れてへんやつにそんな事しーへんやん。
あなたが有名になってきてて一般の方々がやってきてるんやろ?』


みさき「それに、あの子女の子じゃないじゃん。可愛くないし、どうせダンスも歌も下手なんでしょ?」


俺が黙ってるからって散々あなたの悪口言って…


人が聞いてるだけだからって……


その時俺の何かが切れた。


『お前に何がわかんだよ。』


みさき「え」


『可愛くない?歌下手?ダンスも下手?
どこの口が言ってんねん。』


みさき「っ!!」


『あいつちゃんと賞取っとるから。』


みさき「私だって沢山とってるし!
それに、恭平くんの事ずっと好きだったのに恭平くんは私の事なんか一切視野に入れてくれない!なんであんな人は視野に入るのに、私は入れてくれないの!
私の方が頑張ってるし!!」


『頑張ってる?どの大きさに対してなん?』


みさき「それは…」


『言っとくけどあなたとみさきの頑張りの大きさ全然ちゃうから。あなたは小さい頃から男だけの世界に入った。いじめにも5歳から合ってた。結局耐えれんくって1回やめた…』


みさき「よっわww」


『5歳言うたで?みさきの5歳の時そんなメンタルあった?一人で男だけの世界に入れる自信あるん?』


みさき「……」


『俺はちゃんと見ることはできひんかった。
けど、あなたはいじめに耐えながらも4年もJrとして活動していたらしいねん』


みさき「だから何?」


『5歳の時から嫌なことにも耐えて頑張ってたあなたに対してなんも成績残しとらんみさきが頑張っとる言うても俺には分からん。』


みさき「意味がわかんない。」


みさき「じゃあなんで、私の事好きになってくれないの?なんであの子が好きなん?」


『どこが好きなのか詳しく言えって言われてもわからん。でも、全部好きなん。
笑ってる顔も真剣な顔も、思いやる気持ちも持ってて目標決めたら達成するまで諦めん心。
それに誰よりも仲間思いなとこ。おれはそこに惹かれてん。』


みさき「私だってそんなん全部あるし!
しかも、私の方が可愛いじゃない!!」


『はぁ、、自分で可愛いって言える人なら、俺以外にもっとええ人おるから。』


みさき「え…」


『さっきは言いすぎたな。ごめん。
でも、俺の好きな人の悪口目の前で言われると傷つくねん。俺も止めれんかった。でも、みさきは中学の頃からモテとるし、皆から好かれとるし、みさきが見てないっていうほど俺見てないこともなかったで?
それに、俺より絶対いい人と出会うから。
応援してるな。じゃーな。』


みさき「なにそれ……ちゃんと見てくれてたの…グス」


みさきごめんな。


でも、ちゃんと見てたで。


でも好きなのはあなたやから。


変わるのは絶対無いし。


もっと自分に自信もってええ方向に進んでいってな

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