周りを見渡してみる。電車の中みたいだ
でも、他に乗客もいないし、、、まさか、いつの間にか電車に乗ってて、そのまま寝過ごした?
でもそれならお姉ちゃんが起こしてくれるよね、、、
お姉ちゃんがいた、良かった。
これで少しはマシになるかも、、、
なるほど、お姉ちゃんもわからないのね。
せめて放送が流れてくれればなぁ、、、
お姉ちゃんが言うなら、しばらく乗ってみようかな、、、
もうかれこれ15分くらい経ったかな。
やることも特になくて私はラジオ聞いてるだけだし、、、
お姉ちゃんは本読んでるし、、、
何か言ってる、、、なんだろ?
さっぱりわからなかった。
わかったのは放送の内容が異質だったことくらい。
何それ。聞いたことない地名だし、よほど辺境に来ちゃったのかな、、、
でも「いんじお」って何、、、?
印字?因子??隕治、、、わかんないなぁ、、、
正直、すごく不安。聞いたことない地名に私たち2人だけの列車。
何より、どんどん外も暗くなってきてるのが、、、
な、なんか違うことでも考えよっかな!外とか見て!
チョコミントないかな〜、、、
気味が悪い、、、あれ、、
あれ、おかしいな、世界から色がー
よくはわからないけど目に異変が起きてるみたい。
鏡持ってきてたはずだし、、、
でも色が無いせいで見分けづらい、、、
そう言ってお姉ちゃんは私に鏡を手渡す
、、、でも
色が無い世界にいるであろう私には何がおかしいのかわからなかった。
聞き慣れない単語と、見たこともないポスター
そして急な色覚異常
全てが一気に起こって、気持ちの整理がつかない
また流れた不気味な放送は
まるで私たちを苦しめようとしてきているみたいで
気味が悪かった











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。