俺は仕事柄会えない日が続くことが多い。
寂しい思いをさせてるのはもちろん分かってる。スケジュールをこじ開けてでも本当は会いたいんだけど、最近はドラマに映画の撮影ありがたい事に忙しくさせてもらってる。
でも久しぶりにあなたに会って気づいたことがある。
絶対にピンク色の持ち物が増えてる。
元々あなたは黒や白のモノトーンのファッションが好きで、それなら俺もお揃いに出来るってことでデートの時にはあなたからのメールで『この服着てきてよ!』とか言われるから一緒にしてた。
もちろん俺も一緒の服が着れて満足してる。
だから今回メールがなくてちょっと不思議だと思ってた。
可愛いし似合ってるんだけど、いつもはしてないはずのネイルもしてる、しかもピンクね?
もう俺のメンバーカラーかなってほぼ確定してるけど嬉しいから、2人でカフェでゆっくりしてる時に聞いてみる。
そう言ってからあなたの顔を見ると少し下を見てちょっと悲しそうな顔してる。
やっぱ少しでも事実と異なることを言うのはいくつ経っても慣れないらしい。
あなたらしくていいなって思う笑
そして暫くしてカフェを出てあなたが行きたいっていう雑貨屋さんに行く。
ちょっと歩いたら目当てのものを見つけたらしい。
で、あなたが選び終わるのを待ってたら駆け寄ってきて、
それはマグカップだった。普通のマグカップのものもあれば、ちょっと違って持ち手とは反対側にフックみたいなのがついてるやつ。並べると腕を組んでるように見えるらしい。
たしかに可愛いなって思ったんだけど、
何回か言ってみたんだけど、折れないから結局俺がピンクのマグカップになった。
強いこだわりがあるなって思って、
あんま聞こえなかったから聞き返すと
いつの間にか心の声が漏れちゃって、さっきから赤かった顔はもっと赤くなって
もう一個質問してみた
って消えそうな声で言ったあとでっかい声でびっくりしてたのは笑っちゃった笑
あなたにはちょっと怒られたけど笑
いや、でも実際に会った時から気付いてたからね!?
あなたが可愛すぎて折角の久しぶりの外でのデートだったけどはやく家に帰りたいって思った。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。