戦争は、ある日突然始まるものじゃない。
気づいたときには、もう終わっている。
——人間のほうが。
焦げた匂いがした。
鉄と血と、焼けた土の匂い。
耳鳴りみたいな爆音が、まだ遠くで続いている。
少女は、小さく投げ捨て
崩れた壁の陰から立ち上がった。
周りは殺風景、
敵の兵士、味方の兵士の死体が
多く倒れていた。
軍服はところどころ裂け、乾いた血がこびりついている。
それでも足取りはぶれない。
誰に向けたわけでもない言葉を落としながら、
瓦礫を持ち上げる。返事はない。
あるのは、うめき声だけ。
回りにいる自分の兵士を
簡単に、治療しまた移動する
視線の先で、誰かが動いた。
まだ若い。兵士
腹を押さえて、必死に息をしている。
今、生きているのが奇跡で
丸い眼鏡は片方が、
バキバキにレンズが割れていた
応急処置をしたあと、
包帯を巻く
警戒してる…
まぁ、戦争は睨めっこだし
私にも警戒はするか、
…出血がひどい
本当にもうすぐで死にどこだった、
そう言って立ち上がった、その瞬間。
背後で気配が弾けた。
敵兵が三人。銃を構えている。
少女は振り返りもせず、一歩踏み出した。
次の瞬間。
一人の喉元に手刀。
もう一人の足を払って地面に叩きつける。
最後の一人の銃口を捻り上げ、そのまま意識を刈り取る。
そして、何事も無かったように、振り返る
しゃがみ、兵士と目線を合わせる
そう言い手を差し出す
ーーーーー
ーーーーー
__ Side
戦場で、たまたまあった
女性の幹部さん
最初は、何もかもも信じれなかった
だけど、丁寧に応急処置をし
自分周りの危ない物を排除してくれた
幹部さんは、僕に手を伸ばす
その手は、少し震えていた
やっぱ、この人も怖いんだ
……
自分は、震える手を支えるように
手を握り返した
…っ、何、これ
鼓動が、うるさい。
痛みじゃない。
恐怖でもない。
ただ、理解できない感情が、胸の奥に広がっていく。
目の前の少女から、目が離せなかった。
そういい、背を向ける
煙の向こうを、何も無かったように
そして、その背を見つめ
兵士は 確信する
自分は、今。
取り返しのつかない何かに、落ちたのだと。
——その出会いが、戦場を
狂わせることになるとは
このとき、まだ誰も知らなかった。
またまた、新作
アンケートで一番多かった奴です
特に理由無いけど、アンケートしてほしいなー
アンケート
__
ショッピ
17%
ゾム
31%
らっだぁ
26%
みどり
13%
ぐちつぼ
6%
しにがみ
6%
投票数: 655票









![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)



編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。