前の話
一覧へ
次の話

第1話

 # 00. ⚙
1,070
2026/04/28 09:00 更新







       戦争は、ある日突然始まるものじゃない。
       気づいたときには、もう終わっている。

       

       ——人間のほうが。



       焦げた匂いがした。

       鉄と血と、焼けた土の匂い。
       耳鳴りみたいな爆音が、まだ遠くで続いている。






あなた
 …うるさ 







       少女は、小さく投げ捨て
       崩れた壁の陰から立ち上がった。
      
       周りは殺風景、
       敵の兵士、味方の兵士の死体が
       多く倒れていた。

       軍服はところどころ裂け、乾いた血がこびりついている。
       それでも足取りはぶれない。

      



あなた
 …今、助けるから 

あなた
 君は、まだ生きれる 
 希望を捨てるな、







       誰に向けたわけでもない言葉を落としながら、
       瓦礫を持ち上げる。返事はない。

       あるのは、うめき声だけ。
       
       回りにいる自分の兵士を
       簡単に、治療しまた移動する






__
 っッ‥‥ぃ” 







       視線の先で、誰かが動いた。


       まだ若い。兵士
       腹を押さえて、必死に息をしている。


       今、生きているのが奇跡で
       丸い眼鏡は片方が、
       バキバキにレンズが割れていた





あなた
 …死にかけじゃん 
__
 …っ”‥来るな”、 
あなた
 喋る暇があるなら 
 ちゃんと息しといて 


あなた
 ‥貫通してるけど、 
 内蔵は無事…
__
 い”っッ‥!? 
あなた
 ごめん、応急処置 
 痛いの耐えて







       応急処置をしたあと、
       包帯を巻く






__
 …な、何でっ 
あなた
 …私が処置しないと 
 君は死にそうだった 
あなた
 まぁ、一番の理由は 
 目の前で死なれると 
 …目覚めが悪いから

あなた
 …君、怪我の仕方で分かるけど 
 誰かを守ったんだよね?
__
 …そうですけど 
 それが、何ですか 







       警戒してる…
       まぁ、戦争は睨めっこだし
       私にも警戒はするか、

       …出血がひどい
       本当にもうすぐで死にどこだった、






あなた
 これで、少しは持つ 
 動けるなら、離れて 







      そう言って立ち上がった、その瞬間。
      背後で気配が弾けた。


      敵兵が三人。銃を構えている。


      



兵士
 見つけたぞっッ‥!! 
あなた
 …うわっ、 だる 







       少女は振り返りもせず、一歩踏み出した。

 
       次の瞬間。


       一人の喉元に手刀。
       もう一人の足を払って地面に叩きつける。
       最後の一人の銃口を捻り上げ、そのまま意識を刈り取る。


       そして、何事も無かったように、振り返る






__
 ‥は、?、つよ 
あなた
 ‥はぁ、 大丈夫? 
__
 ぇぁっ、はい… 
 これ、殺したんですか、? 
あなた
 いや、全部気絶ら辺だと思うけど、 
 死体処理めんどくさいし。







       しゃがみ、兵士と目線を合わせる






あなた
 もう、ここらは 
 安全だから、
あなた
 早く、逃げな? 







       そう言い手を差し出す






       ーーーーー
       ーーーーー






       __ Side






___
 っ… 







       戦場で、たまたまあった
       女性の幹部さん

       最初は、何もかもも信じれなかった
       だけど、丁寧に応急処置をし

       自分周りの危ない物を排除してくれた






あなた
 …、 







       幹部さんは、僕に手を伸ばす
       その手は、少し震えていた


       やっぱ、この人も怖いんだ

       ……

       自分は、震える手を支えるように
       手を握り返した






___
 … 







       …っ、何、これ      
       鼓動が、うるさい。

 
       痛みじゃない。

       恐怖でもない。

 
       ただ、理解できない感情が、胸の奥に広がっていく。
       目の前の少女から、目が離せなかった。






あなた
 …何を見てるの、? 
___
 いや‥、 何にも、 
___
 …‥そういや、
 あんた、名前は? 
あなた
 教えない 
あなた
 どうぜ、もう合わないだろうし 







       そういい、背を向ける
       煙の向こうを、何も無かったように

     
       そして、その背を見つめ
       兵士は 確信する

       自分は、今。

       取り返しのつかない何かに、落ちたのだと。


       ——その出会いが、戦場を
       狂わせることになるとは
       このとき、まだ誰も知らなかった。











       またまた、新作
          アンケートで一番多かった奴です
           
          特に理由無いけど、アンケートしてほしいなー







         

アンケート

__
ショッピ
17%
ゾム
31%
らっだぁ
26%
みどり
13%
ぐちつぼ
6%
しにがみ
6%
投票数: 655票








プリ小説オーディオドラマ