第13話

# 11
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2025/07/02 12:10 更新







五条悟
今日中に荷物まとめておいで
虎杖悠仁
どっか行くの?


伏黒恵
東京
虎杖悠仁
伏黒!元気そうじゃん!
虎杖悠仁
やっぱりあの人のおかげ?
伏黒恵
……まぁな
虎杖悠仁
?…どったの?
五条悟
これから呪術を習う君には少し早いけど、あの人のことを教えてあげよう
五条悟
呪術師は呪霊を祓う人っていうのは分かっているよね?
五条悟
で、君があったあの女の人は”呪詛師”。一般人を殺す、呪術師の敵だよ
虎杖悠仁
えぇ!?めっちゃいい人そうだったのに!?
伏黒恵
見た目で判断はだめだ
伏黒恵
まあそんなことより、お前はこれから俺と同じ、呪術師の学校に編入するんだ






その名を──東京都立呪術高等専門学校。
 そこが、これから虎杖を迎える新たな舞台の名前だった。



五条悟
ちなみに1年生は君で三人目
虎杖悠仁
少なッ!














──東京都立呪術高等専門学校
 それは、日本に2校しかない呪術教育機関の1校だ。
 表向きには私立の宗教系学校とされている。
 多くの呪術師が卒業後もここを起点に活動しており、教育のみならず任務の斡旋・サポートも行っている。呪術界の要。呪術高専 東京校と呼ぶ者もいる。


虎杖悠仁
すげー山ん中だな。ここ本当に東京?
五条悟
東京も郊外はこんなもんだよ




呪術高専は、山の頂上とその山腹に社寺しゃじを思わせる建物が並んでいて、およそ「東京」というイメージからは遠い風景だった。
 そこに、虎杖いたどりと五条の姿があった。虎杖はリュックサックを背負っており、仙台から出てきた所だった。



虎杖悠仁
伏黒は?
五条悟
あの日すごい呪力使ったみたいでね。疲れて部屋で寝てるよ
五条悟
とりあえず、悠仁は今から学長と面談ね
虎杖悠仁
えぇ!?
五条悟
下手打つと入学拒否られるから気張ってね
虎杖悠仁
そしたら俺、即死刑!?



死刑の執行猶予とは何だったのか。焦る虎杖。そこに、声がかかる。


宿儺
なんだ 貴様が頭ではないのか。力以外の序列はつまらんな


──宿儺だ。その声は、虎杖の頬から。
 「ぐぱっ」という粘ついた音とともに唐突に虎杖の頬が裂け、そこに生えた口が話していたのだ。
 黙らせるように虎杖が自分の頬を叩く。

虎杖悠仁
悪ぃ先生。たまに出てくんだ
五条悟
愉快な体になったねぇ
宿儺
貴様には借りがあるからな
虎杖悠仁
あっ!また!
宿儺
小僧の体をモノにしたら真っ先に殺してやる
五条悟
宿儺に狙われるなんて光栄だね
虎杖悠仁
やっぱこいつ有名なの?



ーー曰く、飛騨の伝承に残る「両面宿儺」は、腕が4本・顔が2つある仮想の鬼神だが、しかし、虎杖の体に宿っているのは、1000年ほど前に実在した人間なのだという。



五条悟
呪術全盛の時代 術師が総力をあげて彼に挑み敗れた「宿儺」の名を冠し、死後呪物として時代を渡る死蝋さえ僕らは消し去ることができなかった



死蝋とは、腐敗せずに死体が蝋化ろうかして残ったもの。ミイラに並んで「永久死体」と呼ばれる状態となったものだ。呪術師では──五条ですら、指として残る死蝋を壊すことができなかった。
 その様をさして、五条は言う。


五条悟
紛うことなき、呪いの王だ
虎杖悠仁
先生とどっちが強い?
五条悟
うーん そうだね、力を全て取り戻した宿儺なら ちょっとしんどいかな?
虎杖悠仁
負けちゃう?
五条悟
いや、






五条悟
勝つさ















そうな一部始終を上空からあなたの下の名前が見ていた
あなた
両面宿儺の器…これは良い
あなた
アイツらと協力しよう。虎杖悠仁、君はこちら側の人間になってもらうよ





五条悟



あなたの下の名前がいることに五条は気づかないわけがなかった












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