私とヒナタは一緒に座って、イルカ先生が来るまで
忍術について話していた
私が喜びを最大限に表すように、
両手をグーの形にして、真上に上げる
私はヒナタの顔を覗き込むように、
体を前の机の上に倒して、腕を伸ばす
ヒナタが少し気恥ずかしそうに、
前髪を触りながら少し頬を桃色に染め、目線を下にして俯く
そんなヒナタを気にせず、私は真正面からヒナタの綺麗な
白い目を見つめる
私が身を引き、最初に話していたくらいの距離を保つと、
ヒナタは俯くのを辞めて、私に優しく笑いかけながら教えてくれた
そうだ!そうだ!
いっくんに教えてもらったの!!
えーっと…たしかー……
私がさも知ってました!!みたいな雰囲気を出して、
うろ覚えながらにも言い切った
するとヒナタはニコリと微笑んだ
チャ、チャクラの流れ!?
それを聞いて、私は興味が最高潮っ!!!
なにそれ、なにそれ!!めっちゃすごいの!!
私は靴を脱いで、教室のイスの上に勢いよく乗った
そして、正座をして、少し上半身をかがめると
ヒナタの目の前で、両手の平を合わせた
ヒナタは少し気乗りしなかったみたいだったけど、
少し経った後にコクリと頷くと、おとなしめに口を開いた
ヒナタは少し微笑むと、目をつぶった
次に開かれた目の周りに網目状の血管が浮き出ていた
多分、これを怖いと思う子が多いのだろう
しかし、
そんなことよりも私の目はヒナタの瞳に釘付けだった
普通にしていても綺麗だった瞳が私にはより一層、白く、キラキラと輝いて見えた
私は目を輝かせて、ただただ見つめていた
数秒後、ヒナタが目を見開くと同時に、
普通の目に戻り、私は少し残念に思った
でも、ヒナタの様子がおかしかったので私はすぐに聞く
ヒナタが口を開こうとすると、
言葉に被せるように、大きくチャイムが鳴って、
イルカ先生が前のドアから入ってきた
ドタドタドタドタドタドタ!!!
イルカ先生が入ってきたと同時に、廊下を走る凄まじい足音が教室全体に響き渡る
バン!
勢い良く扉が開くとそこにいたのは私……というか
おそらくこの教室にいた全員が予想していた子だった
ナルトが額の汗を半袖のシャツで拭きながら、
息を整える
その後ろにイルカ先生が近寄り、
出席簿をナルトの頭に叩きつけた
イルカ先生がビシッと廊下を指差す
トボトボと残念そうに扉に向かうナルトに、
私は席を立って大声で言った
ナルトは私に気が付き、水色の瞳を一瞬、まん丸にさせると
ニカッと嬉しそうに笑った
そう言ってナルトは教室から出ていってしまったのだ
私が隣のヒナタの方を向くと、
何やら顔を赤らめてモジモジしていた
何だか元気がなかったような気がしたが、
ヒナタが大丈夫と言うので私は前を向いた
イルカ先生が出席簿を開いて、
順番に名前を呼んでいく
イルカ先生に怒られながらも、私があげたポテトチップスを
美味しそうにバクバクと食べていくチョウちゃん
そんな様子に私は笑いが込み上げた
ガタッ!!
物音が聞こえて後ろを振り返ると、
後ろのドアからシカマルがこっそりと入ってきていた
慌てて口を塞ぎ、
何事もなかったかのように振る舞う
しかし、イルカ先生が呼ぶ順番はもうすぐそこまで、
シカマルに迫っていたのだ
イルカ先生が教室全体を見渡すと、
私で目線を止めた
ど、どうしようなの!どうしようなの!どうしようなの!
私がそう言うと、イルカ先生は呆れたように
肩をがっくりと落とした
そう言って、イルカ先生が出席簿に何かを書いている様子をみて私は焦って大声を上げる
や、やばいの!どうしよう!
こんなのバレバレなの!すぐバレるの!!
いや!このまま押し切ったら案外いけるかもしれないの!
ごめんなさいなのイルカ先生、……
でも、
友達のためだから!!
ポン!
突然、肩に手が置かれたので振り返ると
シカマルが目を片手で覆いながら、下を向いていた
イルカ先生は少しの間、呆然としていたが、
すぐに状況を理解したようだった
そう言って、教室から出ていこうとしているシカマルに
私は急いで声をかける
私が下を向いていると、
シカマルの手が私の頭にポンっと触れた
私は反射的に顔を上げる
私を慰めるように、シカマルが私の頭を撫でる
それでも私は心が晴れなかった
びよーーーーん
私のほっぺにシカマルの手が触れて、
左右に同時に引っ張られる
遊び!!
シカマルと久しぶりに!遊べる!
私がそう言うと、シカマルはポケットに手を入れて、
ドアの方へとダルそうに歩いて行く
シカマルが去り際に手を挙げて、ヒラヒラと振る
その様子がシカマルらしくて、
私はいつの間にか笑顔になっていた
そして、その背中に元気よく言ったの!











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。