グクside
朝の4:00
時々急にふと目が覚めることがある
いつもなら2度寝をしたり、早めに起きて勉強したりしているのになぜか動けなかった
結局ヒョンが起こしにくる6:00までただ何もせず寝ているだけだった
ヒョン、分かってるんでしょ?
僕がおかしい事……
僕も分かんない、、、、
ヒョンは自分のことだけじゃない、
俺のことも完璧にやってくれるんだ。
いつもの時間通りに家の前にタクシーが来て、
当たり前のように学校まで向かってくれる。
行き道の途中で僕と同じ制服の人達が歩いている、
その度運転手さんと目が合うんだ。
俺だって家から学校まで歩きたい。
遅刻しそうになって走りたい。
友達と話しながら登校したい…
そんなことを考えているといつの間にか正門前に到着していた
そう伝えるとタクシーまた「予約」というランプを光らせて走っていった
教室ではカーテンが風に吹かれてバサバサと言っている音だけが響く
静かな教室で息をすると「ゼーゼー」と聞こえてくる
俺は席につき静かに眠った___
10分後
乾いた咳でまた目が覚める
俺がこうしている間にどんどん廊下も賑わってきた
聞き覚えのある声がどんどん近づいていた
上手く話せない、、これは症状のせいじゃない。
____ 1限目
やばいまた出てきた、
薬を出そうとカバンに手を伸ばした時。
机の上にのせていた手が滑り倒れてしまった
ドンッ💥
教室)ザワザワ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!