次々と俺じゃない誰かの記憶が流れてくる
何かを抉られている感覚になった
懐かしく、怒が湧いてくる
何か聞こえてくる
徐々に近付いて来る
ゆ…………き……………え…………ゆ…………き…………の………
声が近付くに連れ、誰かの名前?が聞こえてくる
どうやら、二人分の名前?が聞こえる
誰かを探しているのだろうか?
それとも
”死者”の名前だろうか?
どちらにしろ、逃げないといけないことには変わりない
でも、どうやって?
誰かの記憶だとしたら、俺は精神世界にいることになる
取り敢えず、、、走るか、、、
しばらく、走っていると
そろそろ、体力の限界のようだ
クッソ
なんでこんなときに!
バタッ
くん…
なんか聞こえる、、、
死ぬなら素直にティーチに謝りたかった
ティーチ、、、
こんなクズの俺と居てくれてありがとな、、、
俺、、、何もしてやれなくてごめんな、、、
ずっとお前のことを苦してめたよな、、、
楽になったか?
ティーチ
ありがとう
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1.誰の記憶?は終わりだヨォ
短いけど許してネェ
アッ ボクのコト?
ボクは
神様なんか大っ嫌いだ
居なくていい
居るんだったら
こんな、、、残酷な結末を変えてくれ
嘘だったことにしてくれ
どんなに願っても、俺達の結末は変わらない
生きるか死ぬか
生きれば、辛くなっていく、死にたくなっていく
死ねば、また、振り出しに戻る
なんでだよ…
何かしたか?
滅んでしまえ
崩壊してしまえ!
壊れてしまえ!
全部!!全部!!壊れてしまえ!!!
誰だ?
ザーザー
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。