『『♩♩〜〜〜〜』』
標準服へと着替えて前髪をクシでとく彼女が声を掛けてきた。
でもゴメン!
私はイケメンな先輩に使用済みという最悪な条件付きの体育着を渡さなきゃいけないんです!
あの人たち人気あるんだ
生徒会の人と体育着イケメンと、もうひとり誰?
まあいいや
来たなら渡すしかないよなあ
あーーーー
別にバレたくないって訳でもないけど勘違いされたら嫌だな
肝心なあの子は来ないし忘れた?
俺、怒るよ。
汗ばんだ額
先程とは違って高い位置で雑にまとめられた髪
前髪もふわりと根元が立ち上がりセンター分けになっている
。。。刺さる。
…綺麗。
あれ、こんなつもりじゃなかったんだけど。
見た目だけだし。
男とばっかいる子だよ?
俺もほかと同じになっちゃう。
こちらを見て立ちどまる彼。
この表情は照れたわけでも人に見惚れている訳でもない顔だ。
たくさんの人から何度もその表情を生み出した私にはわかる。
にしてもいい匂いだったな、先輩の体育着。
これはガチ、本当に恥ずかしい
洗って返すものだと思ってたし、それを了承する先輩にも多少ときめいてしまう。
爆笑してくる、うざい。。。
この人こっち側か?
私今先輩が気になってるはずなのに。
ときめいた。
テサンくんに




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。