第21話

第20話 風の正八面体
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2024/02/01 03:00 更新
俺は、世界の異変が起こったことをきっかけに、
この変な場所に入ってしまった。

その直後、赤いオクタロンが現れ、
俺はここが『ジャンプポイント』という名の空間であることを知った。
それ以外は何も伝えられなかったので、何も知らない。

空の様子を見るに、
結構危険な場所と踏んだ。
なので、紛れ込んだ人間がいるかどうか
しばらくパトロールすることにした。







かなり長い時間が経っただろうか。
相変わらず銀色の平坦な床が続いているだけだ。

どんだけ広いんだよこの空間…

誰もここにはいない。
俺と、あのオクタロンしかここにはいないのか…?
なにか勘違いしているのか?

そんなことを思っていたら、
思いもよらない人物に出会った。
ヒナ
えっ…
ホリィ
しばらくぶりに人間に会ったから俺も少し固まってしまった。
立っている彼女の他に3人、冷たい床に倒れている。

何があったのだろうか?
ヒナ
あ…あなた
ホリィ
ん?
薄ピンクの少女は「ありえない」という顔で俺の方を見つめている。
なんだっけ、俺何かしたっけ?

いやただ単に救助が来て喜んでいるだけか?








ホリィ
思い出した。
この人間は、確か以前エアリスフィアの森で出会った少女だ。

迷子になってた彼女を、自分が見つけて森から出したんだっけな。
ホリィ
ヒナ…さんだったっけ
ホリィ
なんでこんなところに?
ホリィ
それにどういう状況?
ここがどこか分からないが、
遭難とかに近いものだろうな。
ヒナ
…エアリスフィアで黒い雲が現れたんです。
その文から、話は始まった。
といっても、速やかに、端的に彼女は話してくれた。

要は、
ここジャンプポイントは、さまざまな世界と繋がっている空間で、
彼女はエアリスフィアから偶然やってきて、
残りの3人はそれぞれ別々の世界からやってきてて…

で、紫色のオクタロンに襲われ、敵対している…と。


紫色のオクタロン。
俺は気になったので、その名を聞いてみたところ、
思った通り、『ミラミ』だった。

ミラミ…なにしてんの?

あれ以来会ってないけど、こんなところで悪事なんかして…
ヒナ
たった今さっきも、私たちのことを襲いに…
ホリィ
…そうか。
ちょっと、行かないといけない。
止めないと。

ヒナさんたちが少し心配だが…



俺はその場から飛び立ち離れた。

ホリィ
ミラミは、オクタロンのなかではかなり強く、
魔力量も俺の次に多かったはず。

俺の最後に会った記憶では。

俺も、彼も、魔力量は前回よりも増えている。
どこか、この空間にその大きな魔力が感じられるはずだ。

探せ。




ホリィ
…ッ!
紫色の斬撃。
空中を飛び、それは銀色の床にぶつかった。

一部が壊れ、大きな音をたてる。
俺は翼を扱い、素早くそれを避ける。
ホリィ
何も言わずに攻撃するなんて…
前とは比べ物にならないぐらい堕ちたな?
戦うのは久しぶりだが…
この体になってからの戦いは、何回かこなしてきている。
大丈夫だ。十分、俺は強い。

ただ、それはミラミも同じだろう。

彼の体…もう人間ではないが、何回も戦いの回数を増やしてきたことがわかる。
ミラミ
ちげぇだろ、何も言わずに最初に攻撃してきたのはお前だ。
ま、それはそうなんだけど。
ホリィ
説得できそうにないから、力でどうにかするよ
出力50%、俺の一番得意な、″風系統の魔法″
無詠唱魔法、『風の斬撃エアスラッシュ』。

ミラミ
…?それ、本気じゃねぇだろ
50%。その出力であることは、ミラミもわかるだろうということは予測できた。
ミラミ
俺は一度お前と本気で戦ってみたい
…俺は説得しようとしてるのにただの真剣勝負と捉えてやがる…
仕方ない、とりあえず戦うしかない。

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