教室に戻ると、ビニは既に席に座っていて、英語の課題をしていた。
私は、わざと無視をして自分の席に戻った。
あーあ、なんで前の席がビニなんだろ。
席替えガチャミスったな…
ビニは、しょんぼりした顔をして、前を向いた。
…さすがにやりすぎたかな、でもそれぐらいしないとね。
何もないもん。
ただ、ビニを助けるため。
ビニの視界から私を消すため。
ただそれだけだから。
ヒジュも、自分の課題をし始めた。
いいんだよ、これで。
どうせビニのことだから1時間後には忘れてる。
それから、頑張って避けて、何とか避けて1日を終えられた。
お風呂上がりにスマホの通知を見ると、ビニから来ていた。
…ビニらしいな。
私のことをいつも気遣ってくれる。
それだけ送って、スマホをソファに投げた。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。