第77話

第58話
543
2026/03/01 03:30 更新








あなた
…は
荼毘
荼毘
マヌケなツラだな
あなた
ム…(失礼な人だな)
あなた
あなたが意味のわからないことを言うからでしょう
荼毘
荼毘
聞いてきたのお前だろ
あなた
順を追って説明してください
荼毘
荼毘
…断る
あなた
なん___
荼毘
荼毘
いいから黙れ
あなた
わっ…!?



グンッと先ほどよりも強い力で引き寄せられ、荼毘の胸に飛び込むような形になってしまった。



そのまま後頭部を押さえつけて胸に顔を埋めさせられた。





あなた
んー!💢
あなた
(息苦しい…!)

グイグイと荼毘の胸板やら肩やらを押し返すがびくともしない。


が、体もツギハギだらけだということに途中で気づき押し返そうにも躊躇してしまう。
あなた
(というか力強すぎ…!普通に押し返せないっ)
荼毘
荼毘
暴れんなって
荼毘
荼毘
燃やすぞ
あなた
!?
あなた
(燃やす!?ということは炎系の個性…?


押し返した胸の隙間からちらりと見えた、荼毘の炎。



掌から出される、燃え盛る蒼炎。







その炎は、とても綺麗で




見惚れてしまった。





荼毘
荼毘
……(ポスッ


突然抵抗をやめた私に、荼毘は先ほどまでの力の強さを弱めて私をその腕に収めた。




荼毘
荼毘
燃やされたくなきゃ、これ以上抵抗すんな


荼毘は静かにそう言った。


どこか切なそうに、苦しそうに


その視線は遠くに向けられていた。







私は荼毘に向き合った。



荼毘
荼毘
…?
あなた
あなたが何故ここにいるのかとか、色々わからないことはたくさんあるけれど…
あなた
私が目的だったとして、私を手に入れる為に他の人たちを傷つけるような真似をしたら
あなた
絶対に許さないから
荼毘
荼毘
ハッ…そうかよ



睨みながらそう言い放つと、荼毘は小さく笑い、掌から蒼炎を出した。



何をする気なのかと思って荼毘の顔を見ると、彼と目が合う。


荼毘
荼毘
そう警戒すンなよ
荼毘
荼毘
ちょっとしたイタズラだ

そう言って荼毘は抱きしめたまま、私の髪を払い顔を近づけてきた。




次の瞬間
あなた
いッ
首筋に鈍い痛みが走り、顔を顰める。


あなた
(か、噛まれた!?)
驚きと相まって首筋がズキズキとより痛く感じる。

荼毘
荼毘
今日のところはこの辺にしとくか
荼毘
荼毘
じゃあな、あなた
荼毘
荼毘
また近いうちに会うことになるだろうが(ニヤ


意味深な笑みを残して、荼毘は森の奥へと消えていった。





あなた
…何だったんだろう


最後に何か言っていたようだが、すぐに距離が離れて声も小さかったためよく聞き取れなかった。



悪い顔をしていたのはよく見えたが。



あなた
と、早く施設に向かわないと…


持参した時計を見ると、時刻は10時を指し示していた。



あなた
とにかく急ごう



私は方角を確認して、危険を回避するために最短距離からは少し離れた道を進んだ。




あなた
(クラスの大人数でなら最短距離で魔獣を倒しながら進めるんだろうけど、生憎今は1人だし危険は回避して進まないとな…)


皆には大変申し訳ないが、致し方ない。


皆を探してさらに迷子になるのは1番避けたい事態なのだ。
























2時間後

施設前




あなた
はぁ…はぁ
マンダレイ
マンダレイ
お!もう辿り着いたの?早かったね!
ピクシーボブ
ピクシーボブ
あ!キミ途中で迷子になったでしょ!無事で良かったよ
相澤消太
相澤消太
だからお前1人なのか…他の奴らは見てないんだな
あなた
はい、皆との合流も考えたんですが…
マンダレイ
マンダレイ
まぁ、大きな怪我もなく1人でよく頑張ったよ
相澤消太
相澤消太
食堂に飯用意してあるからバスから荷物下ろしたら食ってこい
あなた
わかりました







マンダレイ
マンダレイ
それにしても、こんなに早く辿り着くと思ってなかったよ
ピクシーボブ
ピクシーボブ
A組の子達の方が配置した魔獣は多かったとはいえ、あの子も相当倒してたよ
マンダレイ
マンダレイ
ちゃんと妨害はしてたのね…
ピクシーボブ
ピクシーボブ
当然
相澤消太
相澤消太
あなたの名字は先のショッピングモールでの一件で緑谷同様死柄木と接触している…ここで個性を鍛え、自衛の術を身につけさせる
 
??
そこであちきらの出番!
??
存分にしごいてやろう
相澤消太
相澤消太
頼みます














第58話 終わり




読まなくてもいい補足

ピクシーボブは荼毘とあなたの下の名前が接触したときあなたの下の名前を見失っていたので荼毘の存在には気づいていません。

元々、土魔獣を配置してそれが倒されたらそこにいることがわかるみたいな感覚なので位置感覚はわかっても視覚は共有できません(ということにしておいてください🙇)

プリ小説オーディオドラマ