これは、もしもの話______。
ホークスside
あなたの下の名前が声を押し殺して静かに泣いている。
その身に余るほどの大きなものを抱えこんで
今にも押し潰されてしまいそうなその背中を見つめる。
ゆっくりとこちらを振り返って
桜色の瞳に俺を映す。
苦しそうに、悲しそうに顔を歪ませて大粒の涙を流しながら
掠れた声で、縋るように俺の名前を呼ぶ
……ギュ
すると、ふるふると小さく首を横に振った。
苦笑しながらあなたの下の名前の頭を胸に引き寄せて
幼い子供をあやすように、頭を撫でながら優しく抱き締める。
あなたの下の名前の小さな身体を、腕と剛翼を使って包み込む。
…チュ
チュ
あなたの下の名前の鼻に軽くキスを落とすと
顎、首元にもキスをしていく。
ギュウ、とさっきよりも強く抱き締める。
そう言って、あなたの下の名前は躊躇いながら俺の背中に手を回して控えめに抱きしめ返してきた。
キュートアグレッション
これはもしものお話。
あったかもしれない世界線の
愛しい時間














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。