ス魔ホに一通の通知が来た
私は直ぐに席を外す
私は自分のデスクの上に置いてあった武器用の瓶を引っ掴み、職員室を飛び出す
誰もいない空き部屋に入って即チェルーシルを解き、救援要請の入った場所へと向かう
その向かう足は、いつものような1歩1歩を意識したものではなく、早く移動することに力を注いだ走りであった
救援要請の内容はこういうものであった
「炎で蒸発させることが出来ない水使いの不審者が来た。僕一人じゃ対応できないから助けに入って欲しい。」との事
個人的にはそれ以上の問題だらけなのだが
靴が床を削りながら接触し、私自身のスピードを緩める
私が現着した時、エイトは既に水を被っており、倒れる寸前な程に消耗しているようで、次の水の攻撃からエイトを守ろうと、イフリートが庇っている様子だった
私はとにかく急ぎで飛んで来ている大量の水を固形化させる
炎の悪魔に水は厳禁
上手く力を扱えなくなる上、1歩間違えれば命を落とすかもしれない
私は、イフリートの方へ倒れ込んだエイトへ駆け寄る
そう言った瞬間、第3波の水がおしよせる
私はその水を全て固形にする
エイトの頭とイフリートの頭を撫でる
私は固形化させた水を能力で非常に小さい欠片にまで砕く
砕けた結晶たちがふわふわと私の周りに集まり出す
そう言葉を交わした瞬間、大量の雑魚がワラワラと湧き出る
私は、ティプス以外の2匹を使い魔として召喚する
チラ、と後ろを見れば、エイトの体が消耗どころか衰弱を始めている
そう私が言えば、ウラルとルプスは戦闘に入る
私は大量の槍を空気で作り出し、目の前にいる敵に飛ばす
ついでに、結晶を固めた礫も攻撃として飛ばし、相手を牽制する
相手が怯んだところで、私は意識があるのかないのか分からないほどぐったりしているエイトを抱え上げる
私は加速で、なるべく早く保健室に連れて行けるようにしながら、エイトに声をかけていた
急激に冷えていく体温
火が消えている
ゾッとした
火が消える謎の安心感と、死ぬんじゃないかという不安
私の腕の中で急速に冷えるエイトを感じて、安心感を感じてしまったことに恐怖と嫌悪感が出てくる
嗚呼、きっとコレはアプリコット・あなたの下の名前(カタカナ)の中に存在する、循環前の記憶が語っているのだろう
一体どんな経験がエイトの衰弱によって喜ぶものを作り上げているのだろうか
分からない
分からなかった
だから、分かるまではエイトを生かすしかない
私は唱える
と
ツゥーと冷や汗が頬を伝う
火が必要
エイトは高熱に強いけれど、体温自体が急速に下がるのは、異例だ
火が急激に火力を下げた直後のような体温の下がり具合
水を被ったからか、水が熱を奪っている
しかもなんだよ
蒸発できない水ってなんだよ
可笑しいだろ
固形化できるのになんで気体化できないんだ?
魔法のせいで物理法則破綻してるじゃないか
まぁそんなのも知ったこっちゃないが…
ヤバい
本当にヤバい
エイトの体温も今までと比べ物にならないぐらい冷たくなってる
私の火じゃ全くと言っていいほど意味を成してない
保健室までは後数メートルまで来ている
足で乱暴に保健室のドアを開ける
私はそう言って駆けだす
魔力に反応する位置を捉えて進む
私は職員室の方へと急いだ













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。