第16話

Ⅱ-15
247
2026/02/21 09:47 更新

??? side











穏やかな波の上を船が進んでいく。

風も安定していて、帆は規則正しくなびいている。




...
こんなに穏やかなのは久しぶりだな
...
そうっすね、今までずっと雷雨と戦ってましたから




俺たちは海賊、海を戦場に世界をねり回る盗賊団だ。

だから荒れた天気の中を突っ切るくらい朝飯前だが、さすがに今回はきつかった。


...
で、なんでこんなに無理までして朝鮮半島に戻ってきたんすか?
...
それがな...頼まれちまったんだよ。 ほら、
懐から出した紙を手下に向かって広げる。

風のせいで紙がなびくから「お前が持ってろ」と一旦託しておいた。
...
これは...捜索の依頼?
その紙には依頼内容と、標的である男の顔が書かれていた。

...
そうだ。貴族からでな、代々受け継いできた刀が盗まれちまったらしい。

海賊にまで依頼してくるってことは、かなり焦ってるんだろうよ
...
なるほど、それで.........って、何この金額!?!?
...
すげえだろ、そんだけあったら僭主なんかなり放題だぜㅎㅎ
僭主=金で王位を手に入れる人
僭主にはなはだ興味なんてないが...

でもこんだけあったら、朝鮮半島周りの海賊情勢を牛耳るなんて造作もないだろう。
...
これはやる価値ありまくりっすね!
...
探索窃盗なら俺ら海賊に任せとけってのㅎㅎ 
速攻捕まえて、ここ一帯の海俺らのもんにすんぞ

標的の顔は何度も見返しているせいで既に覚えてしまった。

黒髪に切れ長の目を持った狐顔...。




今に待っていろ。絶対に見つけ出してやるからな。





...
よーし、火力全開だ!陸までぶっ飛ばすぞ、ちゃんと捕まってろよ!

水平線の上で輝く太陽の下、俺たちは青い海に白い線を残して滑走していった。






















ちなみにこいつらはモブです😏

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