??? side
穏やかな波の上を船が進んでいく。
風も安定していて、帆は規則正しくなびいている。
俺たちは海賊、海を戦場に世界をねり回る盗賊団だ。
だから荒れた天気の中を突っ切るくらい朝飯前だが、さすがに今回はきつかった。
懐から出した紙を手下に向かって広げる。
風のせいで紙がなびくから「お前が持ってろ」と一旦託しておいた。
その紙には依頼内容と、標的である男の顔が書かれていた。
僭主=金で王位を手に入れる人僭主に甚だ興味なんてないが...
でもこんだけあったら、朝鮮半島周りの海賊情勢を牛耳るなんて造作もないだろう。
標的の顔は何度も見返しているせいで既に覚えてしまった。
黒髪に切れ長の目を持った狐顔...。
今に待っていろ。絶対に見つけ出してやるからな。
水平線の上で輝く太陽の下、俺たちは青い海に白い線を残して滑走していった。
ちなみにこいつらはモブです😏











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。