第4話

4.
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2023/09/29 13:37 更新



そんなこんなですぐに来てしまった放課後。


終礼が終わると秒速で飛雄が私のクラスまで迎えに来た。










影山「あなた、早く。体育館。早く。」


あなた「あぁもう分かってるからちょっと待って!」








バレー馬鹿だから飛雄が早く部活に行きたいのは分かってる。

だけどそんなに急かさないで欲しい。




ほら、月島くんだってまだ帰る準備終わってないし

なんか哀れんだような目で見られてるし、










あなた「はい、終わった____」



影山「早く、」



あなた「分かってるから!!」








































あなた「〜...、」



影山「?緊張してんのか?」



あなた「そりゃそうでしょ...向こうからしたらいきなりこんな見知らぬ人が体育館に入ってくるなんて...」









想像したら自分がどう思われるか怖くて。

バレー部1度も見た事がないけど、どんな人がいるんだろうか。



怖い人がいたらどうしよう。







しかも夏だし、ほらもう1年生とか大体みんな春からいるからチームにも馴染んでる頃じゃん?

なのに今更こうやって見に来るのもなんかあれだし、


あぁもうネガティブ思考が止まらん。









影山「もう行くぞ。」



あなた「うぇっ、ちょっとまって、!?」











ガララ...








影山「ちわっす。」



澤村「おぉ影山かー……って、!?」









飛雄に腕を引っ張られて体育館に入った瞬間、

明らかに先輩らしき人にがっつり目が合ってしんどい。



それに周りにももう何人かいるし。











あなた「あ……あの、お邪魔、します...?」





日向「かっ、影山が……女子連れてきたーー!!!!」


あなた「!?」






田中「うぇっマジで!?マジだ!!!!」










え、ちょ。







オレンジ頭の小さい男子と...見た目ヤンキーの坊主の先輩(?)



近寄られて困惑してたらすごく優しそうな先輩がゆっくり近づいた。













菅原「影山と一体どんな繋がりで...?」



あなた「え、あの……」



日向「まさか彼女!?」



あなた「違います!!!」








一体飛雄は部活でどんな奴だと思われているのだろうか。


女子を連れてきたら真っ先に友達とは思わないのだろうか。

……いや、思わないだろうな。










あなた「飛雄とは中学の同級生です...!」



日向「な、名前呼び!!」



菅原「そりゃ同級生だからなぁ。」



田中「影山えらい!えらいぞおおおおおお!!!」







なんか謎に飛雄は坊主さんにべた褒めされて頭を揉みくしゃにされていた。














影山「俺は連れてきただけっすよ。こいつのこと誘ったのは月島です。」







そう言った瞬間その場にいた全員が丁度体育館に入ってきた月島くんを見た。











月島「え...なに、」



田中「月島ああああああああああああ!!!」


菅原「ほんとに誘ってくれたのか!?お前はやれば出来る子なんだな!!」


日向「ぜってーしないと思ってた!!」









月島くんも月島くんで一体なんだと思われてるんだ。


頼まれたから仕方なく私のことを誘っただけなのにまるで親戚の子のように褒めちぎられて

今度は月島くんが揉みくちゃにされている。



一通り事が済んだ後にオレンジ頭の子が私の元へ戻ってきた。














日向「なぁなぁ!君名前は?俺は日向翔陽!!」









日向翔陽、と名乗るこの子は

あまりにも笑顔がキラキラしていた。










あなた「及川...あなた。」



日向「へー!及川さんって言うのか!」



あなた「あんまり苗字好きじゃないから名前でいいよ。」



日向「じゃああなたで!!」











なんだろ、

いつもだったらこういう初対面で話すの苦手なはずなんだけど



この子と話してると何だか素直すぎて年下の子と話してるように錯覚して話しやすい。


かわいいかも…












あなた「ふふっ、日向って子犬みたいだね。」



日向「犬!?それ褒めてる?」



あなた「褒めてる褒めてる。元気で素直で可愛いねって意味。」






そう言うと初めて言われたなーと少し照れたように見えた。






菅原「すげぇもう日向ちょっと仲良くなってらぁ...。」


澤村「コミュ力おばけ。」


東峰「まったく羨ましいよ。」












日向「あなたはバレーやってた!?」


あなた「あー...一応?」







日向と少し話して緊張が解れて気を抜いた時、

タブーな話題が来て体が硬直した。






...バレー見に来たくせにバレーの話したくないって何だよ。

自分で笑える。





一応どころか、ちゃんとやってたよ。

中学校までは。



顔がこわばるのが自分で分かって無理やり笑顔で日向と話す。












日向「じゃあポジションは?どこやってた?」


あなた「あー...。」










ポジション

自分がやりたいところは出来ずに、


私は唯一なりたくなかったポジションについてしまったんだよね。







だって、そのポジションは……

私の中ではもう既に兄が・ ・いたから。









































あなた「______セッター、してたよ。」




















____NEXT。










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