周りがドタバタと用意をしてる中
「そろそろ用意しないと…」と言い出した
ウジくんとウォヌさんは全く 慌てる様子無しで
皆より一足早く用意していたみたいだった。
鼻で笑ってるから完全に
高みの見物なんだろうな。
全て準備が整ってる上でこうやって
ドタバタあたふたしてる所をみてると
私も 多少いい気分に浸ってると思う。
私は小声で ウジさんに
不安な事を 口にして吐き出した。
ウジくん自体 頑固だって打ち明けてくれるくらいの仲にはなってるって事だから、
一先ず安心ではあるんだけど
やっぱりウォヌさんと 仲を深めない限り
落ち着かない…
ゆっくりでいい、ゆっくりでいい…
そう思えば思う程に 私自身の気持ちが
緩くなりそうで
ゆっくりって言葉もおかしなもので
それはそれでまた 焦ってしまう。
ウジくんもクールでどっか
掴み所が無い感じだけど、またウォヌさんとは
違うんだよね… 何がどう違うのか
しっかり把握しないとな。
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なんやかんやありながらも
投稿撮影か…
……まずは、ヒポチから、だね。
少し遅れてきて
彼がやってきた 彼だけどこか違うオーラを纏って
ノシノシとこちらに向かってきて ペコッと頭だけを下げてみんなの元に着いて定位置に座る。
私の声で しどろもどろする事はなく、決まった事をサササッと済まし、動画を撮る準備を始め
曲をつけて 少し練習してから いくつか撮り始めた。
メンバー同士ふざけながらも 止まることはなく淡々と事は進み、何分か時間が余ったが
その時間も 休むことはなく
次の仕事に取り掛かろうと 自分の持ち物を片付け
急いで場所移動をした。
アイドルだからこそ さすがだと思う反面
マネージャーとしては その数分を少し休む時間に設けてもいいんじゃないかと思うが、彼らからしたら 休む時間はきっと勿体ないと思っちゃうんだろうな…
いずれしかは何とか 休む時間を設けるように
言わないといけない気もする。
このまんまのペースで動いていたら
精神、身体共に疲れが溜まりきって バーンアウトしちゃう可能性も無くはない。ほんの少しの時間が彼らにとっても大きいのは分かるが、負担を掛け続けても良くはない。
私なりの1つの休み方として 皆はどう思うかは分からないけれど、一応また皆に伝えておこう。
リーダーの後ろをミンギュくん、 その横にウォヌさん、そしてその後ろにバーノンさんがくっついて 楽屋の方へと歩いて行く。
そんな後ろ姿を見てると、疲れてるはずだろうに
姿勢がみんな シャキッとしていて 疲れているように見えない。アイドルとしての信念を持ってるから
疲れてるようには見えないんだろう。
練習室から出てったから 楽屋に戻ったのかと思ったものの、 バーノンさん1人だケース 深刻そうな顔をして練習室へと戻ってきた。
やっぱり、何かあるのかな…
内心、その表情と声のトーンで
ヒヤヒヤ ドキドキするが
マネージャーがおどおどしていたら
それが伝わったら良くないと思い、頭の中で
頬を両手で叩く想像をして気持ちを立て直し
バーノンさんの目をじっと見る。



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。