彼との食事を終わらせて混乱しながらも急いで会社に戻る
こんなことがあったの。と遥花に相談するとそんな人いるの?と鼻で笑ってる
ブランドのことかな?最近仕事が上手くいってるからか足取りも軽い
もうスンミンたちも来てるかなと会議室を覗く
腕を組んで隣の席に来させようと椅子を引いて
少し怖かったけれど私は彼の引いてくれた椅子に座る
いつもとは違う優しい声質に疑問を持ちながら答える。彼の顔を恐る恐る見ると声とは似合わない怖い顔をしてこちらを見ていた
私はその瞬間にすぐに目を逸らした
首にかけられたネックレスを優しく撫でるように触る
ドクンドクンと徐々に大きくなる心臓音
引っ張られ外されそうになるネックレスを守るように体ごと彼の方に近づける。
ハハッと乾いた笑いをして近づいた私を抱きしめる彼
やめてくださいって抵抗するけど彼の力に勝てる訳もなく彼の腕の中で弱く暴れる
本当は嫌だった。宮下さんから付き合ってると聞いた時も、鍵を彼から受けとってるところを見た時も
なんで宮下さんなんだって
私じゃないのって
それでも自分の心を騙して大人になったつもりでいたのにこんな簡単に彼の思いどおりになるなんて
その言葉に満足したリノさんは私の頭を撫で始めた
そしていつもみたいに鼻で笑う
泣きたくなる。所詮私は彼の1番になれないと分かっているのに
彼の優しさと厳しさに振り回されて
一瞬にして彼の沼に引き戻されてしまうから
こんにちは。こんばんは。
嬉しいことに毎回読んでくださる方が徐々に増えてきてくださっていて感動です。
リノさんのクズキャラ書いてて楽しくて話を書く指が止まりません。
⬇️🙇♂️













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!