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第8話

I wish I were a good boy.
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2025/12/03 11:00 更新
最近…というより、昨日の朝から海人の様子がおかしいような気がする…

なんかあったん?って聞いても…
永瀬海人
なんにもないよ、大丈夫
の一点張り、俺…頼りないんかな…
んくん、
なんや、声が…
廉くん
もしかして、俺の事呼んでる…?
廉くん!
永瀬廉
はいッ!
平野紫耀
どうしたの?そんなにぼーっとして…
永瀬廉
いや…うん、なんもないで!
平野紫耀
あ、もしかして俺、今、、、海人と同じことしとったんちゃう?
平野紫耀
…やっぱ、なんかあったでしょ
永瀬廉
ッ…おん、
平野紫耀
海人くんのこと?
永瀬廉
なんで…
紫耀くんは俺の隣に腰を下ろした
平野紫耀
最近、海人くんの元気があんまりないなぁって思ってて、、、で、廉くんも元気ないみたいだからさ
永瀬廉
……紫耀くんは、なんでもお見通しやね
永瀬廉
せや、、かいと、最近元気ないんよ
何を聞いても、何も無いって…
平野紫耀
………やっぱり双子だね、
永瀬廉
ぁたりまえやんか、
平野紫耀
ん〜、多分廉くんの言ってるのと、俺が言ってるのとでは、イメージが違う気が…
永瀬廉
…じゃぁ、なん?
平野紫耀
周りに心配させたくなくて、自分が無茶しちゃうとことか、あと、顔に出やすいとことか、、、ほんとにそっくり
紫耀くんは、そう言って、微笑んだ
永瀬廉
なんやねん…それ、…
紫耀くんの笑顔を見ただけで、涙が溢れそうになる…
自分…こんなに涙脆かったんや…
平野紫耀
えっ!え、え!、どうしたの!?大丈夫?
永瀬廉
…ぉん、大丈夫…あ゛りが、と…ズビッ
紫耀くんがいるだけで、こんなに心が暖かくなるんは…なんでなんやろ…
モブ
あ、泣き虫く〜ん?ねぇ、今私、お金が無いんだけどさぁ?
永瀬海人
それが…どうした、の…
モブ
渡せってことだよ、すぐ分かれよ
いきなり、雰囲気が暗くなる…
怖い、怖い怖いッ!!!!
永瀬海人
でも…学校にはお金、持ってきちゃダメ…でしょ?
モブ
は?何言ってんの、ルールはぁ、破るためにあんだよぉ?今週末までに、5万持ってきてよ、ね?
そんな大金…
永瀬海人
無理…だよ、そんなにお金もってない…
モブ
そっかァ、、、、お友達がどうなっても、知らねぇぞ?
北斗くん…ジェシーくん、、、!!
永瀬海人
ダメッッ!!!!!
2人は…絶対だめ!!
モブ
だったら5万、よろしくぅ〜!
叫びたくても声が出ない
怖いッ、紫耀くんたちに話すことが…
2人に嫌われちゃうことが…
また、あの環境に戻っちゃうことが…!!!!
あの話から五日が経って、5万円を何とか用意して渡すことになった
もう、俺の小遣いは底を尽きたし、言いにくいけど…玄樹くんや神くんにもお金を借りてしまった…



もう、2人は…
松村北斗
かーいと!途中まで一緒に帰らない?
だとか思ってたけど…北斗くんがいつものように優しく話してくれる
ジェシー
オレも!いい?
ジェシーくんが元気に話しかけてくれる…
でも…
永瀬海人
ごめん、今日は…1人で帰らなきゃ
上手く笑えてるかな、上手く繕えてるかな
声が震えてる…涙が溢れそう、あぁ誰か…
松村北斗
…そんなに泣きそうなのに、ほっとけるかよ
ジェシー
無理しないで、オレたちを頼ってよ
永瀬海人
…へ、
2人は俺の顔を覗き込んで、 話してくれた
ジェシー
そりゃ、こんな性格だし…頼りにならないかもだけど…
松村北斗
海人が、辛そうなのは、見てられない
二人
オレたち、海人が大好きだからさ
ぶわっと涙が溢れた
声が、口が、自然と2人に打ち明けてしまう…
永瀬海人
じ、づは…ッ
全てを話終えると、2人の目には怒りが浮かんでいた
涙で滲んでよく見えていない俺でも、そう感じるんだから、周りからはもっとやばいのかもしれない
松村北斗
よく、耐えたね
ジェシー
あとは、オレたちに任せてよ!
ジェシーくんが胸をドンッと叩く
永瀬海人
ありが、と…ぅ、
その二人を通じて、紫耀くんたちにも知らされたみたい
帰ってきた時、みんな玄関にいた
五人
海人/海人くん!!
永瀬廉
なんで、そんなこと隠してたん!?
永瀬海人
だ、だって…
岩橋玄樹
お金、俺と神に借りてたのって、そういうこと?
そう玄樹くんが明かすと、岸くんは怒った口調で
岸優太
は?なんだよそれ、初耳なんだけど
神宮寺勇太
お金のやり取りについては、他の人に言うべきじゃないってことになって…
神くんが庇ってくれる
あぁ、みんなこんなに、俺のこと思ってくれてるのに…、
俺は、素直になれない、どう、顔を合わせればいいのか、わかんない





















平野紫耀
海人
すっ、と入ってくる声
永瀬海人
しょ、くん…
平野紫耀
おいで
俺を招き入れるように手を広げてくれている
永瀬海人
ツ、しょぉ、く、…!
俺は、紫耀くんに抱きつく
どうして、素直になれないの…、廉にぃも玄樹くんも岸くんも神くんも紫耀くんも俺を見てくれてるはずなのに…
どうしてこんなに…、あの話を言うことが、恐ろしいの?みんなに、、、伝えられないの…?
永瀬廉
海人…
廉にぃ、、、迷惑ばっかり、かけてごめんなさい、嫌わないで、、、おれ、ぉれ、、、みんなに嫌われるのが、嫌なの…
岸優太
嫌わないよ
岩橋玄樹
嫌えるわけ、ないよ…
神宮寺勇太
海人くんはとっくの昔に家族だよ
平野紫耀
俺らは、海人くんが大好きだから、一緒にいたいの
永瀬廉
海人、俺が、、お前を嫌いになるんは、死んでも無理な話やで…?
ただ、その一言一言が、今のおれが泣き出すには充分すぎる言葉だった
永瀬海人
ごめ、なさいッ、みんなに、、、隠してて…ごめん、、ごめんなさぁ、い!!
平野紫耀
いくらでも泣きな、俺たちがぜーんぶ受け止めるから、
永瀬廉
海人、ゆっくりおやすみ、
その言葉を聞いたあと、俺は泣き疲れて眠ってしまっていたようだった
相当だね、これは…
許せない…海人を傷つけたやつら全員…

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