結局眠りにつくことができたのは夜中の3時すぎだった。
病気のことは言えるわけがない。
…いや、雨栗さんとこめしょーだけじゃない。誰にも何も言わずに終わらせる。もうそう決めてある。
携帯の音が鳴った。
見てみると、待ち合わせ場所についての連絡で、新宿○イランドタワーで大丈夫か、ということだった。
距離的にも…、うん大丈夫。
そのすぐ後にこめしょーからもOKの返事が来て、待ち合わせ場所は新宿○イランドタワーに決まった。
後ろのオブジェをコツコツと叩く。
…たしかに、こんな大きなオブジェは目立つけど…w
これ以上めんどくさくなるのを避けてか、僕の手を掴んで歩いて行く。
そんな真っ赤な雨栗さんを、にやにやと追いかける
こめしょー。
この毎日が続けばいいのに、そう考える僕はとんでもないわがままだ。
雨栗さんに手を引かれ、その隣にいるこめしょー。僕はいま、2人とはまるで釣り合わない沈んだ顔していた、。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。