恵slime
中には寮が数棟立ち並んでいた。
そして寮と寮を、太いパイプのようなものが繋いで
いた。
遥か遠くまで続いている。
呪力による
生得領域の展開!!
こんな大きなものは
初めて見た…!!
バッ
振り向くと、そこにあったはずの扉はなくなっていた。
涙目で、変な踊りをしながら歌う2人。
グッボーイ
しばらく進むと、そこには見るも無惨な遺体があった。
内蔵や手足がまとめられ、ボールの様になっていた。
遺体は皮膚が剥がされて筋肉が見えているところもあった。
虎杖が下半身の無い遺体を確認した。
名札には、「岡崎 正」と書かれていた。
グイッ と虎杖の肩を引っ張った。
ガッ
虎杖は俺の首元を掴んだ。
ズカズカ
カクン
トプン と音がして2人は振り返った。
そこに居たはずの釘崎の姿は見えなかった。
馬鹿な!!
だって玉犬は
バッ
玉犬は頭のみ残っており、その頭は壁にめり込んでいた。
その瞬間、体に走る恐怖。
間違いない。
特級だ…
人を助けろ
ボダボダボダ
ドチャ
ゴロン
虎杖の片腕が落ちる。
それをただ見ているだけしか、俺にはできなかった。
呪いの気配!!
何…この数!!
振り返ると仮面のような呪い。
はっきりとは見えないが、かなりの数がいた。
釘崎は釘を構え、呪いと対峙した。
ガシッ
ビュン
高所から落ちる。
が、鵺に掴んでもらい、地面に着地した。
死ぬなよ
虎杖!!
釘崎!!
ゴシャ
ここまで近づかれたらもう逃げらんねぇ。
俺が死んだらオマエも死ぬんだろ。
それが嫌なら協力しろよ宿儺。
グパッ
頬に口のようなものが開いた。
ぷくぅ
呪霊が口を膨らまさせた。
フッ とはく。
と、凄まじい音がして床が抉れた。
呪術じゃない。
ただ呪力を飛ばしただけだ。
歯を食いしばる。
そして決心した。
ダダダ
玉犬 黒 を出す。
その頃
ビリッ
いくら殴っても効きやしねぇ。
そりゃそうか。
呪力の使い方なんてまるでわかんねぇしな。
でも今はそれでいい。
時間を稼一
ヴンッ
バゴン
壁に叩きつけられる。
その隙に呪霊は眼の前に来て、壁もろとも虎杖を吹
き飛ばした。
ドサッ
倒れ込んだ虎杖に、また攻撃をする呪霊。
熱さに手の肉が焼け落ちる。
痛い痛い痛い
辛い辛い辛い
なんで俺が!!
あの時俺が
指なんて拾わなければ
喰わなければ
あの時!!あの時!!
やめろ!!
考えるな!!
嫌だ!!もう嫌だ!!
逃げたい!!
逃げたい!!
死にたくない!!
ここで死んで!!
死んだとして!!
それは
「正しい死」か!?
考えるな!!!
俺は
こんなに
弱かったのか!!













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。