第3話

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2023/02/16 18:42









 『はぁぁあ … 』



赤くなってしもた顔を缶コーヒーで冷やす
照れ性は辛い 、、
"かっこええ"とか"さすが!!"とかでも照れてしまう俺に"好き"はハードルが高すぎる



 『顔だけはええからなぁ 、』



大人になってきて 、顔を赤くささへんように覚えた技がある
それは 、脳内で最低な言葉に変換することや
"きもい"とか"ばか"とか
知っとる限りの悪口を思い浮かべてやってきたこの人生
流石に 、あんな情熱的な目を向けられたら正直に反応してまう



 『はぁぁぁぁ …』
 「田中先生 、何か悩み事ですか?」



弱々しい声で聞いてきたのは 、今まで散々迷惑かけられた数学教師のおじいちゃんだ



 『じいちゃんのせいです』
じぃ 「はて??最近は何もしてないけどね?」
 『じいちゃんが俺を宮と同じクラスにするから … 』



"がはは"と相変わらずの笑い方や
俺がじいちゃんと呼んどるのは何故か
昔 、少しだけ世話になった恩師やからや
実を言うと 、じいちゃんに出会ぉて教師になろうと決めた
本人にはぜっっっったいに言わんが



じぃ 「まぁまぁ 、頑張りや(  」
 『何わろてるんすか』
 『わろてる場合やないですよ〜〜』



俺が泣き真似をしたら 、"ぶっさいくやね〜"と言うてくるじいちゃん
何やこのじじい
んな事笑顔で言うなし



じぃ 「そんなんより 、
    1限目 、宮侑くんのとこやないですか?」
 『ぅわ 、まじや』
じぃ 「がはは( 笑笑 」
   「見に行こかなっ!」
 『うーわ 、じいちゃん最低最悪 . 暇人かよ』
じぃ 「おっと」
   「最近 、仕事溜まっとるねんなぁ〜」
 『 ……… 授業行ってきま〜す』
じぃ 「時間厳守やね〜」
   「見習いたいわぁ^^」



"あはは … "と職員室を抜け出した
……………………
あっっっぶねぇ
こぇえ 、じいちゃん怖
何で 、あんな年下に圧力かける人目指しとんねん
俺 、恩師とか言う人間違えたかもしれへん



 『はーい 、さっきぶり〜』
モブ [あれ 、今日1時間目先生やったっけ?]
 『そうやで』
 『何忘れとんねん . 担任やで( 笑 』
モブ [ごめんって〜( 笑 ]



今日も 、生徒からはフラットに話しかけられる
これにイラッとくる先生もいるみたいやけど 、俺は結構嬉しい
たまに 、ベテラン教師から圧かけられるけど



モブ [あ 、今は侑他クラス行ってて居らへんよ!]
モブ [そうやった]
 『何で 、今宮の話が出てくんねん( 笑 』
モブ [やっば 、おらんと寂しいかもなぁ思って]
 『アホか 、宮はただの生徒やし』



茶化してくる男子生徒をコツン 、と軽く叩くと"いっだぁぁ"とオーバーに返ってきた
それに"オーバーすぎるやろww"とツッコミが入り 、また笑いが生まれる
そんな楽しい空間に爆弾が舞い込んできた



侑 「センセイ!!」



宮はいつもどこからともなく現れる



 『そんなおっきい声出さなくても聞こえてるって』
侑 「センセイは
   ちょっとぐらい俺の事意識してるよな?」
 『へ 、?』



俺の気の抜けた声と共に"ぶはっ"と男子生徒の笑いが起きる



侑 「だって 、
   こないに毎日 好き好き伝えてんねんで!?」
  「意識しぃひんとおかしい」
 『あんなぁ 、侑』



俺の反論しようとする声にムッと不機嫌モードになる宮
そんなん 、いちいち気にしてたら負けや



 『俺とお前はあくまで教師と生徒』
 『仮に一般人だとしても宮はないわ』
モブ [うっっわ 、オーバーキルや 、、]
モブ [ここまで来ると可哀想やわ]
侑 「俺 、保健室行ってくるわ … 、」



このくだりももう 、何十回もしとる
やけど 、俺の授業はせめて受けて欲しい
侑は少し困るが 、2年2組の大切なムードメーカーや
おらへんと困る



 『宮 、俺の授業は受けて欲しい』
 『ダメか?』
〜 侑くんの脳内 〜
  〈 宮 、俺の授業は宮に受けて欲しい 〉
  〈 俺じゃダメか?🥺 〉
侑 「〜〜ーーッ!!!」
  「ダメやないっ!全力で受ける!」
 『なら 、ええ( 笑 』



なんかよく分からんが 、今日は意外とあっさりいけた
"んふふ"と宮はご機嫌だ
男子生徒は"アイツ 、単純すぎやろww"とバカにしてる
周りの女子生徒は …



女子生徒 [やっぱ田中先生 、かっこええ … ]
女子生徒 [ホンマに 、旦那さんになって欲しい 、]
女子生徒 [侑くん 、
      先生のこと好きすぎやろ( 笑 ]
女子生徒 [尊いなぁ … ]



聞かなかったことにしよう













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夜の4時頃はなんか書く気になってくる
おかしいなぁ 、ほかの小説はどうした

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