第43話

Epilogue
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2025/07/13 05:00 更新









数年後_______










あなた
…ついに来たね、孤爪
孤爪 研磨
変に感傷的になんのやめてくれない…?
あなた
雰囲気って大事だよ、たぶん
孤爪 研磨
たぶんなんじゃん
あんなに楽しかった高校時代も過ぎ、ついに私たちもすでに20を越えている
ま、いまでも楽しいしいっか。
孤爪 研磨
もうつかれてるんだけど…
人いっぱいなのやだ……帰りたい………
あなた
なに言ってんの、元強豪バレー部セッター
孤爪 研磨
むかしのはなし
あの頃と変わらない雰囲気の会話が心地良い

まだまだ若いかな私、なんて
あなた
ま、人くるにしても
知り合い数名だけなんでしょ
孤爪 研磨
ぜったいうるさいじゃん…特にトラ
本当は嬉しいんだろうけど、ぐぅ…と顔をゆがめる孤爪

髪型は綺麗に整えており、服装も格好良くスーツ姿だ
私が服がしわになるのを気にしているのに気付かないふりをしてるのか、机につっぷしている
でもさすが結婚式場の控室、埃ひとつなく保たれていて、汚れる心配はなさそうか
あなた
てか、そろそろ時間になりそ、
黒尾 鉄朗
あなたの下の名前ーっ
あなた
わっ、びっくりした、鉄朗か…
黒尾 鉄朗
かわいー服きてんじゃん?
あなた
あたりまえでしょ、式なんだし
あなた
……そっちもかっこいいじゃん
黒尾 鉄朗
…アリガト
私のうしろからバックハグをしかけてきた鉄朗
着飾った私の服に顔をうずめたその姿は、数秒前の、スーツをきっちり着こなしている人と同じとはとても思えない。
孤爪 研磨
それより、さっきまでどこにいたの?クロ
黒尾 鉄朗
便所
孤爪 研磨
なら言ってから出てってよ…
あなた
そんなかっこいー姿で便所とか言わない
黒尾 鉄朗
…花つんできt
あなた
それもなんかやだ
黒尾 鉄朗
え、(
黙ってればかっこいいのに…とも思ったが、鉄朗は喋ったらさらにかっこよかったね、うん
黒尾 鉄朗
それより、主役はまだなんですか?
あなた
そろそろほんとに時間が…
孤爪 研磨
……。
ついに孤爪さえ重い腰をあげ、立ち上がろうとしたとき、
沙月
ガチャ)
沙月
ごめーーんっ、遅れた!
あなた
沙月はいつまでも沙月だね
黒尾 鉄朗
な、
沙月
えそれ褒めてるんすか
中身はいつもとかわらないが、髪をまとめて飾り、純白のドレスに身を包んだ彼女は、すごく、
孤爪 研磨
かわいいじゃん、
沙月
!!、けんまぁー!
なにそれめっちゃかわいい
呟きを逃さずそう言ったが、
沙月
…って、まじぃ……?
スーツそんなにかっこいいとか…//
顔を赤らめる沙月に、孤爪はゆっくりと近づいて、
孤爪 研磨
…沙月も、綺麗だよ
微笑んでそう言いながら、頬に手を添えている。








黒尾 鉄朗
ありゃだれでも惚れるな
あなた
ほんとにね、
ちょっと離れてヤジを飛ばしつつ、二人で笑い合う
黒尾 鉄朗
じゃ、もう行っとくぞ〜
仲良くなっ
あなた
またねー、楽しみにしてる
孤爪 研磨
じゃ、
沙月
あしたのおふたりも
楽しみにしてるよーっ!!
黒尾 鉄朗
はいはい、笑
あなた
………うん、//
控室から出て、明日のことを考えて赤くなった私を、鉄朗が肩に抱き寄せてくれる





今日は、沙月と孤爪……もうどっちも孤爪か……の、結婚式
そして明日は、私と鉄朗の。
黒尾 鉄朗
いい日にしよーね、今日も明日も
あなた
そだね、
返事をするのとほぼ同時に、唇が重ねられた
あなた
…今日は沙月たちが主役でしょ
黒尾 鉄朗
満更でもない顔してんじゃん
あなた
してないし
黒尾 鉄朗
してるわ
まあ、たしかに
自分から指をからめて手をつないだ私も同罪かな
あなた
私に恋をさせてくれて、私を落としてみせてくれて
あなた
ありがとうございました、黒尾先輩
黒尾 鉄朗
ふはっ、懐かし〜笑
黒尾 鉄朗
あのときはやべぇ奴だって思った
あなた
失礼な
黒尾 鉄朗
いまはそゆとこも含めて愛してる
あなた
私だって愛してるし
黒尾 鉄朗
俺のほうが愛してますー!笑
バカップルの典型例みたいな会話をしながら笑う隣には。
私が心から愛した貴方がいてくれる。
これから一生、ずっといっしょ

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