一番起きてほしくないことが起きた。
やっぱり誰か侵入している。
ことの発端は寝る前だ。
そのまま布団に入る。ここまではよかった。
夜中一時
目が覚めた。トイレに行こうと思い、体を動かす。
そこで目にしてしまった。
夜にしっかりと閉めたチェーンが外れているのを。
しかし鍵は閉まっている。
つまり…
背筋が凍る。
正直、まだ鍵が開いている方が良かった。
それだったら「鍵を潜り抜け、チェーンも切って侵入したルOンのような天才泥棒」で片付けられるから。
僕は急いで確認した。
クローゼット、風呂場、ベッドの下。
誰もいない。
何もない。
窓も閉まっている。
外から入った形跡はない。
それなのに。
確実に、誰かが触った痕跡がある。
その日はよく眠れずに朝を迎えた。
そもそも、これから僕は無事にこの部屋で朝を迎え続けられるのだろうか?
next 4/19 pm6時













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。