第2話

3700年からの目覚め
120
2026/03/30 02:05 更新











なにも見えない、聞こえない。
 
体を動かすこともできない。


















自分の置かれている状況を確かめるすべもなく、













定期的に強い眠気のようなものが襲う_____

  



































そんな絶望的な状態の中で、「風祭雅」は必死に意識を保とうとしていた。





   



 
風祭 雅
(くそ、油断するとすぐ呑まれる…)
 








「石になった時点で意識ごと飛ばしてくれた方が楽だったのに」と、頭の中で小言を垂れる。











それでも雅は必死に、その睡魔のようなものに抗っていた。






風祭 雅
(とにかく意識を保ち続けることが優先事項だ。あいにくまだ自分は死ぬわけにはいかないからね_____)

































風祭 雅
(あの顔面に全力で東京バ◯ナを投げつけるまでは絶対に!!!!!💢)








風祭 雅
(たとえ死んでも、そのつらだけは拝んでやるからな…!!!)



















緊迫した状況とは相反して、雅はどこかヤケクソになっていた。














それもそのはず。

急に東京への出張が決まったことで すでに嫌気がさしていたというのに、
出張先で自分が石化するような目に遭うなんて…。

 

彼にしてみれば、「不運だった」では済まされないことなのだ。





























だからこそ「出張を命じた自分の主人、"七海龍水"をこの手でぶっ飛ばすまで死ぬわけにはいかない」という謎の執念で何とか意識を保てていた。





        



風祭 雅
(とは言っても、こっからどうすればいいんだか…)










風祭 雅
(頭…は動くからいいとして、問題なのは今自分がどうなってるのかがわからないことだな。)


風祭 雅
(これじゃ自分が生きてるんだか死んでるんだかも、まるでわからない…。)








もしこのまま抗い続けるにしたって、一生このままではそのうち限界がくることくらい目に見えていた。





















風祭 雅
(とりあえず羊でも数えておくか…)
風祭 雅
(羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹_____)
























[石化から数百年後]










風祭 雅
(ッ…これほんとにいつまで続くんだよ!)
風祭 雅
(普通にキツイし、精神的にも限界が…)














風祭 雅
(…いやまだだ!
まだくたばんなよ…雅自分!)




根性論で何とかなるわけじゃないとわかっている。





   







でも自分にはこの状態を打開できるほどの名案を持っている訳でも、天才でもないからこそ。

自分の根気と精神力に縋るしかなかった。














風祭 雅
(ははっ…こんな頑張ってんだからご褒美たらふくもらわないとだよ、じゃなきゃ割りに合わない。)
風祭 雅
(ねぇ?龍水、フランソワ、みんな…)


















風祭 雅
(…会いたいなぁ。)






































それは決して流れることも、聞かれることもない。



































1人の人間の涙であり、"ひとりごと"だった。


































[そして石化から約3700年後]




















風祭 雅
(そろそろ…いや、もう潮時だな。
これ以上は流石に耐えかねる、っ)

































風祭 雅
(お願いだ、主人に誓ったんだ「そばで支え続ける」って。あいつのお守りは私じゃなきゃつとまらないんだよっっ…)
風祭 雅
(だからいい加減目ぇ覚めさせろ!!)

















ピチャン
















バキッ

ビシビシッ

















刹那。








目の前が明るくなり、視界が緑で埋め尽くされる。







風祭 雅
っ…!!



ビシビシッッッッ



ガラッ















石の破片が肌から落ちていく_____



 






風祭 雅
…っははは!














新緑の森の中に1人。







その人間は静かに、喜びの拳を握りしめた。














🌻

スクロールお疲れ様でした!ここでは作者より、皆さんにわかりやすいように時系列を置いておきます…。








(公式より参照)


2019年 6月 ▷▷  人類石化(雅、19歳)

   ↓
   ↓

5738年 4月 ▷▷  千空、復活 
    
    10月 ▷▷ 大樹、復活


5739年 4月 ▷▷ 復活液完成&司、復活

            司帝国の誕生


    7月 ▷▷ 浅霧ゲン、復活

    8月 ▷▷ 手回し発電機完成
            →⚠️風祭雅、復活!
    
    9月 ▷▷ サルファ剤完成&
             千空村長就任。




    10月 ▷▷ 司帝国の侵攻(VS氷月)
    
    
5740年 3月 ▷▷ 科学王国先制攻撃、開始
           (stone wars 開幕)


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こんな感じです、大体つかめたでしょうか?次回からは雅の復活後の話です!ここから彼は科学王国VS司帝国の戦争に巻き込まれることになります…お楽しみに!!





追記:
本作主人公の雅は今のところ性別不詳です。(詳しくはそのうち書きます)意図的に一人称をコロコロ変えています!読者の皆さんも性別に関しては、各々思う方で解釈してもらって大丈夫です!(とりあえずわかりやすくするため、3人称を「彼」に統一しています。ご了承ください)














→ see you next


  thank you  ♡&☆!!

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