は、?ゆ、ゆうれい?
スッ( こえの手がれるをすり抜ける )
別に長生きとかじゃないだろ…
でもこれが本当なら、興味がある。
好奇心でそう聞くと、こえくんは
一瞬、本当に一瞬だけ、顔を曇らせた。
信じるか信じないか。
……どちらでもいいか。
ピキっ
いつもは引き攣らないはずの偽物の笑顔が
何故か引きつった……気がした。
バレたことなかった。
偽物の笑顔が嘘なんて。
「頑張ったんだね」
なんて言葉も、初めてかけられた。
人前で泣くのなんて、幼少期
ぶりだ。
いきなり大きな声を上げたこえくん。
……?どうしたんやろ
自分にできることやろか。
これが、自分が生きたいと思える、
いや、思わせてくれた出来事の、始まり。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!