第44話

File.4 イーストン黒猫殺害事件
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2025/01/11 08:09 更新





_____一週間後。

あなたのfamily name探偵事務所には、アンナさんが来ていた。

あれから、エフィさんとクイニーさんはイーストンを退学処分となったそうだ。




アンナ
アンナ
エフィちゃんから、手紙が届いたんです
 
(なまえ)
あなた
……私が読んでもいいものなのかい?





アンナさんは、こくんと首を縦に揺らすだけの返事をした。

手紙の内容は、かなり長いものだったので、ここでは要約する。



エフィさんは小学校の頃、アンナさんと同じクラスだった。

クラスでは小鳥を飼っていて、エフィさんが特に大切にしていたそうだ。

ちょうど病気が回復して教室に戻ってきた頃、アンナさんはその小鳥を可哀想に思い、鳥かごから逃がしてしまった。

しかし、野生ではない鳥が外で生きていくことは不可能。

すぐにカラスかトンビに殺されるか、体力がなく道で踏み殺されるか……

きっと親切心でやったとわかってはいたが、エフィさんはそれを許すことができず、今回の計画に至った。

だが、結局自分も関係ないネロさんとクイニーさんを巻き込み、生き物を殺してしまった。

申し訳ない、という旨の手紙だった。




アンナ
アンナ
私、知らなかったんです。鳥かごから自由にしてあげられてよかったって
アンナ
アンナ
思ってて……私、なんて優しい女の子なんだろうって……自分で……
アンナ
アンナ
私のせいだったんです……





アンナさんは泣きながらそう話した。




シャーロット
シャーロット
なんにせよ、お互い水に流して、またいつか、ちゃんとお話したらどうでしょう
シャーロット
シャーロット
アンナさんの涙は、きっとネロさんも見たくないと思いますよ
 
アンナ
アンナ
シャーロットさん……
 
シャーロット
シャーロット
生き物を大切にできる心が、お二人ともあるんですから大丈夫
シャーロット
シャーロット
まるでプリンセスです
 
アンナ
アンナ
プリンセスなんて……そんなこと……
 
シャーロット
シャーロット
ふふ、本当ですよ





私は、彼女の手を握ってそう言った。




(なまえ)
あなた
いいかいアンナ、本当のプリンセスは、下を向かないんだよ
(なまえ)
あなた
ティアラが落ちてしまうからね





一瞬きょとんとしていたアンナさんも、すぐに笑顔が戻った。





アンナ
アンナ
……はい!





これもまたあなたのfirst nameの、回りくどくてわかりにくい激励の言葉だったのだろう。






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