_____一週間後。
あなたのfamily name探偵事務所には、アンナさんが来ていた。
あれから、エフィさんとクイニーさんはイーストンを退学処分となったそうだ。
アンナさんは、こくんと首を縦に揺らすだけの返事をした。
手紙の内容は、かなり長いものだったので、ここでは要約する。
エフィさんは小学校の頃、アンナさんと同じクラスだった。
クラスでは小鳥を飼っていて、エフィさんが特に大切にしていたそうだ。
ちょうど病気が回復して教室に戻ってきた頃、アンナさんはその小鳥を可哀想に思い、鳥かごから逃がしてしまった。
しかし、野生ではない鳥が外で生きていくことは不可能。
すぐにカラスかトンビに殺されるか、体力がなく道で踏み殺されるか……
きっと親切心でやったとわかってはいたが、エフィさんはそれを許すことができず、今回の計画に至った。
だが、結局自分も関係ないネロさんとクイニーさんを巻き込み、生き物を殺してしまった。
申し訳ない、という旨の手紙だった。
アンナさんは泣きながらそう話した。
私は、彼女の手を握ってそう言った。
一瞬きょとんとしていたアンナさんも、すぐに笑顔が戻った。
これもまたあなたのfirst nameの、回りくどくてわかりにくい激励の言葉だったのだろう。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。