第50話

45. 指示
620
2025/04/14 13:29 更新
悠仁side

冥冥
"五条悟の妹……?"

冥冥
"…そんな人物は呪術界にいても聞いたことがない"







そう言われしばらく沈黙していたあなたの下の名前。

だが、次の瞬間衝撃的な言葉を発した。








あなた
"……私の存在自体五条家によって公にされていませんし"

あなた
"何せ……"























あなた
"5歳のとき、トッププレデターに売られましたし"




虎杖悠仁
は……?




思わずそんな声が漏れた。





親が実の娘を捨てる……?



あなた
"私の術式は封印されていましたので"
 





あなた
"落ちこぼれと認識されたんでしょうね"




落ちこぼれだったから?



家から見捨てられる……







冥冥
"なるほどね……"

冥冥
"それなら納得がいく"


あなた
"ありがとうございます。では、時間がありません"

あなた
"先程の話に戻ります"





そのあなたの下の名前の声を聞き、俺はハッと正気に戻った。





憂憂
"えっと…さっきの話によるとこの線路の先もCの"帳"に塞がれていると"

あなた
"えぇ"




あなた
"既に待機していた術師たちは"帳"の中でしょう"

あなた
"  "帳"の内側では携帯が使えません"


冥冥
"それだけじゃないみたいだ"

冥冥
" "帳"外へいるハズの補助監督とも繋がらない"




あなた
"……頼みますっ…私の指示に従ってください"

あなた
"初対面…いや、顔も見た事のない人を信じるのは難しいでしょう"

あなた
"でもっ…"




その言葉から、今の状況の深刻さが伝わってくる。










そういえば、五条先生はどうなったんだ?








なんだか場違いな気がするが、

少し気になって、あなたの下の名前に質問することにした。





虎杖悠仁
"……えぇと"

あなた
"どうしたの?悠仁くん"



虎杖悠仁
"結局、五条先生はどうなったの…?"





あなたの下の名前は少し黙った。







あなた
"……私にも、正確なことは分からない"











あなた
"彼が果たして六眼2つ分の情報量に耐えられているか…"


冥冥
"?"


冥冥
"六眼2つ分……?"

虎杖悠仁
"六眼持ってるのって、五条先生だけじゃないの?"






いつの間にか口に出していたこの疑問。

六眼はどこかで聞いたことがある。



五条先生が持っている、あの蒼い綺麗な眼だ。




…前に領域展開を見せてもらった時に初めて見た。




そんなことを考えていると、あなたの下の名前が質問に答えた。









あなた
"…う〜ん。六眼も封印していたと考えてもらって大丈夫です"

あなた
"私には元々あったものなので"

あなた
"でも、六眼は2人同時に現れてはいけない"

あなた
"世界のバランスが崩壊してしまう"

虎杖悠仁
え"



六眼ってそんなヤバいの……?






あなた
"でも、世界に何らかのバグが生じ"

あなた
"六眼持ちが2人現れてしまった"






あなた
"そのバグにより、六眼の情報が2つ分に分かれる"

あなた
"だから本来の六眼より情報量は少ない………と私は推測しています"





自分が世界から消えたと同然だから、

六眼の情報が全て五条先生に受け継がれているのでは

というのがあなたの下の名前の考え。









虎杖悠仁
"それで、結局五条先生は?"

あなた
"う〜ん…情報量に耐えられたなら"
 



あなた
"前よりも制度が上がった術で呪霊と対峙していると思うよ"

虎杖悠仁
"じゃあ、耐えられなかったら…?"




…この質問をするのが少し怖かった。






あなた
"……さぁ、意識を失ってるとか?"

虎杖悠仁
"え?"

冥冥
"……!"

憂憂
"!"


意識を失ってたら……

殺されるかもってことッ!?





あなた
"………まぁそのために、私の指示に従ってください…"

冥冥
"……分かった、言ってごらん"




あなた
"……!"


あなたの下の名前が嬉しそうに小さな声を上げる。



あなた
"じゃあ、悠仁くんは明治神宮前に戻って地上から渋谷に向かって"

あなた
"現在の状況を術師全体に通達"

あなた
"獄門疆の奪還をこちらの共通目的にしよう"


虎杖悠仁
"応!!"


俺はそれに力強く返事をした。




あなた
"冥冥さんは悠仁くんが抜ける隙を作ってください"

あなた
"呪詛師の撃退後はとりあえずこの線路を抑えておいて欲しいです"


あなた
"ですがまだ相手の出方が分かりません"

冥冥
"臨機応変ね"

冥冥
"ところで君の口座はあるかい?"

あなた
"…へ?"




あなた
"万が一五条悟が消えてしまえば人間社会もひっくり返る"


あなた
"すみませんが命懸けで頼みます"





憂憂
"僕は?"




あなた
"お好きなように"



憂憂
"じゃあ姉様!!"
 

コイツ……




虎杖悠仁
"……"




冥冥
"皆、来たよ"




呪詛師
冥冥だな?







冥冥
好きに動いていいよ


冥冥
合わせるから



虎杖悠仁
押忍!!




今まで気づいていなかったが、

そこにフィーアは居なくなっていた。


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