悠仁side
そう言われしばらく沈黙していたあなたの下の名前。
だが、次の瞬間衝撃的な言葉を発した。
思わずそんな声が漏れた。
親が実の娘を捨てる……?
落ちこぼれだったから?
家から見捨てられる……
そのあなたの下の名前の声を聞き、俺はハッと正気に戻った。
その言葉から、今の状況の深刻さが伝わってくる。
そういえば、五条先生はどうなったんだ?
なんだか場違いな気がするが、
少し気になって、あなたの下の名前に質問することにした。
あなたの下の名前は少し黙った。
いつの間にか口に出していたこの疑問。
六眼はどこかで聞いたことがある。
五条先生が持っている、あの蒼い綺麗な眼だ。
…前に領域展開を見せてもらった時に初めて見た。
そんなことを考えていると、あなたの下の名前が質問に答えた。
六眼ってそんなヤバいの……?
自分が世界から消えたと同然だから、
六眼の情報が全て五条先生に受け継がれているのでは
というのがあなたの下の名前の考え。
…この質問をするのが少し怖かった。
意識を失ってたら……
殺されるかもってことッ!?
あなたの下の名前が嬉しそうに小さな声を上げる。
俺はそれに力強く返事をした。
コイツ……
今まで気づいていなかったが、
そこにフィーアは居なくなっていた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!