読者の皆様こんにちは😃みゃーるさんです☺️
こちらは本編とは別のリクエスト番外編になっております。ですが物語の舞台は「命の風を吹かせて」になります。
読者様より、設定のリクエストをいただきまして、
今回執筆してみました😉
全七話の短編物語になっております。
ぜひご拝読いただけると嬉しいです☺️
⭐️リクエスト内容
環奈が最終決戦で死亡するが、記憶を失くして転生して皆と再会する。
再会の舞台は最終決戦後。
以下本編となります😉
体が鬼になり、実弥に頚を斬られ、体が崩れ落ちる中‥‥。
環奈は実弥との別れを、強く否定した‥‥。
その時、内なる異能のちからが‥‥奇跡を起こした。
パチッ‥‥と目覚めると、多くの人が目を見開いてこちらを見下ろしていた。
微かに香る線香の匂い‥‥。
頬には柔らかな白い花が触れていた。
顔に傷のある青年を筆頭に、次から次へとこの身がきつく抱きしめられる。
困惑しながら、その言葉だけが口からこぼれ落ちる。
先程の歓喜の声が一瞬にして静まり返り、周囲を静寂が包んだ。
抱擁を解かれ、顔に傷のある青年と対峙する。
切なげにゆらめく彼の瞳に涙の膜が光っていた。
けれど、少女の頭の中は霧がかかるばかりで‥‥状況を飲み込むことができない。
青年の服装は喪服だった。
周囲をよく見てみると、その場にいる人たちは皆、
喪服を身に纏っていた。
そして、自分が横になっていた所を見ると棺桶だということがわかる。
加えて、自分が身に纏っている着物は白い死装束だった。
よくわからない状況に、背筋が寒くなってくる。
少女は目を四方に泳がせて俯いた。
すると、温かい手がそっと少女の頭を撫でた。
その温かい手の青年は、目から涙を流しながら優しく微笑んでいた。
その笑顔に不思議と心が惹きつけられて、目をそらせなくなる。
少女の目からも涙がこぼれ落ちる。
何だか、彼にしがみつきたいようなそんな気持ちが起こるが‥‥自ら手を伸ばすことができなかった。
すると、その気持ちを汲んでくれたかのように‥‥
青年が、そっと抱きしめてくれた。
少女は理由もわからず込み上げる涙を我慢できず、
声を出して泣いた。
未だ実感はないが、周囲の者達からひとまずその名前だけを教えられた。
棺桶から出た環奈の横では、今後の対応について話がなされている。
周囲の視線が環奈に集中した。
紫がかった黒髪に、蝶の髪飾りをつけた美しい少女が優しい声音で告げた。
環奈は戸惑いながらそう告げる。
すると温かい言葉の数々が返ってきた。
皆からの温かい眼差しが環奈に注がれる‥‥。
それだけで、環奈の目から涙がこぼれ落ちていった。
記憶喪失‥‥。
自分の名前すら解らない状況は、とにかく環奈を不安にさせた。
誰の家で暮らしたいか‥‥その問いに、環奈はどう答えて良いかわからなかった。
環奈は皆に深々と頭を下げる。
それは環奈が示せる精一杯の意思だった。
周囲の気配がゆらぎ、しばし沈黙が流れていく。
そう告げて環奈の手を優しく握ったのは、蝶の髪飾りをした少女だった。
その穏やかな笑顔に不思議と懐かしさが込み上げる。
こうして環奈は、しのぶの住む蝶屋敷で世話になる事となった‥‥。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。