taetzu main.
「 my princess 」
つうぃ と出会ってから 、今年で16年 .
代々 、執事をしていた家系に生まれた僕は 、
4歳の時に つうぃと出会った .
実を言うと 、まだプレゼントは買っていない .
悩んで悩んで悩み続けて 、
気づいたらもう つうぃの誕生日の前日になっていて .
絵を描くことが好きな彼女は 、
鼻歌を口ずさみながら
キャンパスを前にして構想を練っている .
本音を言えば 、
つうぃの16歳の誕生日なんて
ほんとは来て欲しくない .
てか 、この先ずっと来て欲しくなんかない .
つうぃ はこの国のお姫様 .
16歳になると 、
他の国の王子の中から
結婚相手を選ばなければいけない .
つうぃ はまだ何も知らされていないけれど .
もう時期 、
僕たちに別れが訪れるのはわかっている .
プリンセスと 、その執事 .
決して結ばれることは 、
叶わない .
翌日 .
16歳のつうぃの誕生日は
国をあげて盛大にお祝いされ 、
国民みんなが祝福ムードとなっている .
目をキラキラ輝かせて 、
他国から贈られたプレゼントや
国民からのお祝いを見るつうぃは
とても美しく 、
そして僕には苦しかった .
午後 .
無事にスケッチブックを買い終え 、
手紙もきちんと添えて 、
つうぃ の部屋に行った .
けれど .
そこにつうぃはいなかった .
部屋は荒らされ 、
跡形もなく キャンパスが荒らされていた .
僕は 、城にいる限りの人に
つうぃはどこにいるのか尋ねた .
だけど皆 、決まって
「 知らない 」 と言う .
するとその時 .
上から 、何やらすすり泣く声がした .
急いで声のする方へ走ると 、
暗く光のない屋根裏部屋で 、
ロープで縛られ 、
苦しそうに倒れているつうぃがいた .
そのとき 、突然物音がし 、
見るからに 、高貴な身分だと思われる男が現れた .
どこかで見たことがある気がするけど …
どこかで見たことがあると思えば 、
隣の国の気性が荒いと有名な王子だったそいつは 、
突然銃を向けてきた .
もう 、絶体絶命だ ………
そう 王子がつうぃに銃を向け 、
引き金を引いたとき 、
頭の中につうぃとのたくさんの想い出が蘇る .
幼なじみ ……
そうだ 、執事とプリンセスである前に 、
俺たちは ……
気づいたら勝手に体が動いていて .
自分はどうなってもいい .
ただつうぃを守りたい .
つうぃが 、
大好きだから______
王子を押し倒し 、
僕は意識を失いそうなつうぃを抱きかかえ 、
この城を抜け出した .
どのくらい歩いただろうか .
つうぃは 幸い意識は失っていなく 、
僕の背中でスヤスヤと眠っている .
夢で言っているのかはわからないが 、
時々そんな寝言が聞こえてきて
僕の胸はあたたかくなる .
お城にいるままでは 、
僕たちはもう時期 離れ離れになる .
たとえ 、身分が違くても .
好きである気持ちに変わりはない .
僕たちは行く .
僕たちふたりを待っている幸せな未来を目指して .
りん さん 、リクエストありがとうございました✨














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!