投票台の場所へ向かう途中、
マップがあったから、迷子にならずに助かった
どうやら場所は、体育館らしい
そさくさと走って体育館へ向かうと、そこには投票台らしきものの近くに項垂れているえむちゃんがいた
えむちゃんは、普段の様子とは裏腹に、
とても声が低く、いつもの笑みも嘘のように消えていた
そう言って、ボクは投票紙に『鳳えむ』と書いた
そしてそのままボックスに入れる
投票し終わったあと、
ボクはえむちゃんを置いて、みんなの元へ向かった
えむちゃんが一人、そう呟いたのは、
もちろん誰にも届かなかった
絵名side
瑞希が何かを言って走り去っていった数十秒後
私達は、『えむ』を吊るかどうかを悩んでいた
その時、穂波ちゃんが口を開いた
穂波ちゃんは、淡々と言葉を述べる
確かに、本人が望んでいるのなら、そうしたほうが__
神代さんが草薙さんを呼び止めるも、
草薙さんは聞く耳を持たずに体育館へ走っていった
そんな草薙さんの後を追うように、神代さんも駆けていく
どうしよう、私も本格的に誰にいれるか決めないと
やっぱりえむちゃん?それとも草薙さん…?
それか、自分自身に入れる?
もうっ……わからないっ………私は…どうすればッ__
……そうか、誰にも入れなくていいんだ
【約束】には、『必ず投票しろ』だなんて書かれてなかった
もちろん、『自分に入れてはいけない』とも
なら、今回の投票……私は__
次々に、みんなが体育館へ向かっていく
きっと、みんなえむちゃんに入れるのだろう
きっと、私が入れなかったところで、
えむちゃんが吊られるのは確定していると思う
でも、それでも!私は、出来るだけ誰かを殺したくない
まぁでも、こんな事願っても………
そう呟いて私は、スノードロップが咲き乱れる庭を見つめた
そこに咲いていたスノードロップは、風に煽られ、
『あちらの世界』へ連れて行こうとしているように見えた
スノードロップ⋯貴方の死を望みます花が咲き乱れる⋯人や事柄が盛んに現れる、あるいは何かが激しく変化する

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。